【クーペ/カブリオレに次ぐ】ポルシェ911タルガ4/タルガ4S発表 992型
公開 : 2020.05.18 07:01
ポルシェは最新992型の911へ、クーペとカブリオレに続くボディスタイルとなるタルガを発表しました。駆動方式は四輪駆動で、385psのタルガ4と、450psのタルガ4Sがラインナップされます。
最高出力はタルガ4で385ps、4Sで450ps
2020年5月18日、ポルシェは最新992型ポルシェ911タルガを発表した。クーペとカブリオレに次ぐ3種類目のボディタイプとなり、四輪駆動のタルガ4およびタルガ4Sをラインナップする。
タルガの最大の特徴となるのが、全自動のルーフシステム。1965年に登場した初代タルガと同様に、ワイドなロールバーと運転席上部のムーバル・ルーフ、大きく湾曲したリアウインドウを備える。ルーフの開閉時間は19秒となっている。
見た目では、先代と比較して大きく膨らんだホイールアーチが目立つ。
フロントにはLEDヘッドライトを採用。リアでは、可変式のリアスポイラーと、左右に大きく伸びるテールライト・バーが特徴といえる。前後の一部を除き、ボディはアルミニウム製だ。
搭載するエンジンは3.0L水平対向6気筒エンジンで、ツインターボにて過給。最高出力は、911タルガ4で385ps。先代から15psの向上となる。最大トルクは45.8kg-mで、1950rpmから5000rpmの回転域で発生する。
オプションのスポーツクロノ・パッケージを組み合わせれば、0-100km/h加速は4.2秒でこなす。先代より0.1秒速いという。
一方、911タルガ4Sの最高出力は450ps。先代より30psの向上を果たした。最大トルクは54.0kg-mで、2300pmから5000rpmの回転域で発生。0-100km/h加速は3.6秒となり、先代より0.4秒も短縮している。
最高速度は、タルガ4が289km/hで、タルガ4Sは304km/h。それぞれ先代比で2km/hと3km/h速くなった。
両車標準で四輪駆動と8速PDK
搭載されるトランスミッションは、8速デュアルクラッチ・トランスミッション(PDK)。四輪駆動のポルシェ・トラクション・マネージメント(PTM)が標準装備される。なお欧州仕様車では、スポーツクロノ・パッケージを選んだタルガ4Sに7速MTも設定できる。
インテリアでは、1970年代の911からインスピレーションを受けたという、直線的なダッシュボード・デザインを採用。メーターパネル中央には、大きなレブカウンターを配置。その左右にデジタルモニターを備え、さまざまな情報を表示できる。
ダッシュボードの中央には、10.9インチのインフォテインメント・モニターをレイアウト。ポルシェ・コミュニケーション・マネージメント(PCM)で動作し、5つの物理ボタンが利便性を高めている。
オプションとしては、ほかにポルシェ・テクイップメントや、ポルシェ・エクスクルーシブ・マニュファクトゥールによる、パーソナライゼーションも用意。オーナー好みの1台にカスタマイズも可能だ。
駆動方式は、独自のフロントアクスル・ドライブシステムを備える、リアエンジンの四輪駆動。クラッチとディファレンシャルは水冷式となり、強化されたクラッチディスクを採用することで、耐久性を高めつつ負荷容量も向上している。
クラッチが許容するトルク値が増えたことで、システムの調整精度が高まり、フロントアクスル・ドライブシステムの機能も効果的になったという。