【3列シート・ミニバン】トヨタ・シエナ新型、ハイブリッド車に 外観/内装を刷新 北米モデル
公開 : 2020.05.19 05:20 更新 : 2020.05.19 06:11
北米トヨタが、3列シート7人乗りミニバンの「シエナ新型」を発表。RAV4と同じ、TNGA-Kプラットフォームのモデルです。今回が4代目で、ハイブリッド車となりました。2列目は65cmもスライドします。
4代目トヨタ・シエナとは
北米トヨタは、ミニバン「トヨタ・シエナ」の新型を発表した。アメリカ市場に4代目として導入される。
これまで北米で販売されていた従来型は内燃エンジン車のみ。3サイズは全長×全幅×全高が5095×1984×1790mmというもので、3.5L V6(300ps/36.4kg-m)を積んでいた。
この大柄なミニバンが、新世代型ではハイブリッド車に生まれ変わった。新型のボディ・サイズは、現在のところ明らかになっていない。
技術的には、RAV4、カムリと同じTNGA-Kプラットフォームを採用したミニバンという点が注目だ。
北米開発・北米生産となる4代目の外観は、SUVのような力強いテイストを与えられている。
フロントフェイスについては、「日本のアイコニック特急列車である新幹線」に着想を得たという。
新型シエナ 内装
新型シエナの内装は、「ブリッジ・コンソール」という造形が、ミニバンとして新しい車内空間を生み出している。
これは、前席乗員の間に高く構えるブリッジで、インパネとアームレストをエレガントに繋ぐもの。
ドライバーにとっては、シフトレバー/スイッチ類の操作を自然な姿勢で行えるのがメリット。カップホルダー、ワイヤレス充電、小物入れなども装備されている。
インパネは、大型のセンタータッチ・ディスプレイを中央に配し、全体的には水平基調でクリーンにまとめられている。
また、「スーパーロング・スライド」を謳う2列目キャプテンシートのスライド量は635mmという長さに。これまでにないレッグルームを確保したほか、オットマンを上位グレードには装備し、寛ぎの空間を提供する。
シエナは3列シート車で、7人乗りと8人乗りを用意するが、このスーパーロング・スライド機構は7人乗りのみに設定される。
新型シエナ パワートレイン/装備
パワートレインは、トヨタ・ハイブリッド・システムII(THS II)を全車が選択。エンジンは2.5L 直4が選ばれ、システム出力は243hpを発揮する。
北米トヨタの測定値では燃費は33MPG(14km/L)と発表された。
ドライブモードは、EV、ノーマル、エコ、スポーツを用意。スポーツ・モードでは、ハイブリッド・システムのブーストにより加速時の反応を高めている。
駆動方式は、2WDとAWDを用意。後者は、エレクトリック・オンデマンド式で、前100:後0~前20:後80という範囲で、状況に応じて動力配分が変更される。
ミニバンとあって装備は充実し、ハンズフリー・テールゲート、ハンズフリー・スライドドア、ステアリング・ヒーター、デジタル・リアビュー・ミラー、ヘッドアップ・ディスプレイを選択することができる。
また、従来型でも人気のあったオンボード・バキューム(車載掃除機)も用意された。
なお北米トヨタは、ハイブリッド車ではプリウス、RAV4、カローラ、カムリ、アバロン、ハイランダー、そして同時発表されたヴェンザなどをラインナップしている。