【幹部インタビュー】ジャガー・ランドローバー パンデミックへの適応 新しいビジネスの形
公開 : 2020.05.22 21:35
コロナウイルスによるロックダウンが緩和されつつある中、ジャガー・ランドローバー英国のトップに、話を聞くことができました。今回の危機により、同社が受けた影響、今後の業界の動向やビジネスの形について質問しています。
幹部インタビュー
コロナウイルスによる危機は、ロックダウン政策により、新車の生産と販売は、ほぼ2か月間停止し、英国の自動車業界に大きな影響を与えている。
生産ラインは再開したが、新しい医療要綱が導入され、規模を縮小して稼働している。
イギリスのショールームの再開は、早くても6月1日以降になるだろうと、政府は述べている。
数年間の販売低迷から復活の兆しをみせていたジャガー・ランドローバーの英国の事業部も、コロナウイルスの打撃を受けた。
新しいレンジローバー・イヴォークは好調で、新しいディフェンダーも強い需要がある。
AUTOCARは、ジャガー・ランドローバーUKの幹部、ロードン・グローバーに、コロナウイルスの危機によって同社がどのように影響を受けたかを尋ねた。
再開準備は万全
――ロックダウンは、ジャガー・ランドローバーのディーラーに、どのような影響を与えましたか?
「多くのことを経験しました。英国がロックダウンに入った際には、事業と工場を閉鎖するため、これまでにない非常に迅速な調整が求められました」
「スタッフをサポートするための、休暇案やその他のイニシアチブを含む、政府からのサポートは、非常に役立ちました」
「現状を踏まえ、受注や、質問への対応など、いくつかの取引を継続することを試みました」
「自動車の販売とサービスを担当する、従業員の要望にも、配慮しました」
――影響を緩和するためにどのような対応を行いましたか?
「迅速に、不要なものを切り捨てました。それは大きな変化をもたらしました」
「早急に、ディーラーに導入するパッケージを開発し、資金援助とスキームを検討したことで、非常に好意的な反応を得ることが出来ました」
「ディーラーとの関係は、これまでで最も良好なものとなっています」
「現在、ディーラーネットワークと業界レベルで、再稼働に向けて準備を進めています」
「わたしは、英国自動車製造販売協会(SMMT)および、ナショナル・フランチャイズド・ディーラー・アソシエーション(NFDA)のタスクフォースに参加しました」
「そこで、カスタマーと従業員の両方の管理が可能となるよう、ディーラーの運営方法に関する一連の原則を策定しました」
「個人用保護具の提供、社会的距離、運用、衛生、販売店でのの顧客への対応など、感染拡大防止のための手順を検討しています」
「販売プロセスのあらゆる段階で、可能な限り接触をなくすよう検討しています」
「原則がどうあるべきかについては、驚くべきほど意見が一致しています。今後の進め方についても業界の合意が不可欠でしょう」
「ジャガー・ランドローバー・ネットワークは、安全な作業環境で販売を再開する準備ができています」