【巨大キドニー・グリル】デザイナーに直撃インタビュー SNSの声は「気にせず」 採用に自信
公開 : 2020.06.03 07:50 更新 : 2020.06.03 08:20
新型BMW 4シリーズについて、インターネット上で話題になっています。なかでもフロント中央に鎮座する大きなキドニー・グリルに注目する声が多いようです。AUTOCARは、デザインした張本人を直撃しました。
3シリーズ/4シリーズ 役割が違う
巨大なキドニー・グリルを採用したBMW 4シリーズ。インターネット上で話題になっている。デザイナー自身はどう考えているのだろう。
――なぜ4シリーズと3シリーズを大きく変えたのでしょうか?
「3シリーズはファミリーセダン、4シリーズはスポーティカーと、役割が大きく異るからです」
「2ドアクーペには、実用性をセダンほど求めないカスタマーが多いことがわかっています」
「実用性よりも、豊かでエモーショナルな外観を重視しているのです」
「『皆に見てほしい』という欲求があるカスタマーに向けているともいえます」
キドニー・グリルを大きくしたワケ
――なぜこんなにグリルを大きくしたのでしょう。
「強い印象を与えるべきだと考えたからです」
「誰が見てもBMW 4シリーズとわかってほしいのです」
「理屈ではなく、直感で、強い個性を表現したかったのです」
デザイナー、SNSの反響に耳を傾けず
――世の中のリアクションをご存知ですか?
「デザインという領域においては、SNSの反響を気にしてはダメだと思います」
「デザインは主観です。人によって意見は違いますし、好みも違うのです」
「正しい、あるいは間違ったデザインなんてものは存在しないのです」
「4シリーズを描く上での判断基準は、ユニークであるか、そして大胆であるか、でした。たとえ意見が二極化したとしても、この2つを実現できたと自負しています」
「まだ始まりにすぎません。2、3年もすれば、道行く4シリーズをみて、いかに個性的なクルマであるか、おわかりいただけるでしょう」