【日本価格/スペック/内装】モーガンの新型車、プラス・フォー発売
公開 : 2020.06.26 00:05
モーガン日本法人が、新モデル「プラス・フォー」を発売。BMW製の2L直4ターボを搭載するクラシカルな姿の2シーター・スポーツカーです。日本価格、スペック、新世代の車体構造をご紹介しましょう。
はじめに 新型車プラス・フォーとは
6月26日。エスシーアイ(モーガンカーズ・ジャパン)は、ニューモデルとなるモーガン・プラス・フォーの販売を開始した。日本でのデリバリー時期は、2021年春ごろを予定している。
モーガン・プラス・フォーは、今から70年前の1950年にデビューしてから、英国モーガン・モーター・カンパニーにとって屋台骨となるモデルであった。
2020年3月3日に、モーガンが画期的な後継モデルを発表した。
従来型から97%ものコンポーネンツが新しくなり、革新的な進歩を遂げたという。
新・旧を差別化するために、従来型は「モーガン・プラス4(MORGAN Plus 4)」、後継モデルは「モーガン・プラス・フォー(MORGAN PLUS FOUR)」と表記される。ここでは、「プラス・フォー」と表記することにする。
では、新世代プラットフォームと直4ターボを与えられた新モデル、「プラス・フォー」の概略を紹介していこう。
プラス・フォー シャシー
プラス・フォーは、CXジェネレーションと呼ばれる接着アルミ・プラットフォームをベースとしている。
CXとはローマ数字で110を意味するが、このプラットフォームがモーガン・モーター・カンパニーの創立110周年となる2019年にデビューしたことを意味している。以前のスチールラダーシャシーよりも高剛性で、かつ重量は97kgと驚異的に軽量だ。
この先進的なプラットフォームは、乗り心地とハンドリングにおいて、21世紀の他の競合車種と互角に戦うことが可能とされている。
一方、以前のモーガン車らしい乗り心地も忘れておらず、レスポンスとバランスは、モーガン車を運転したことのある人には馴染み深いものとなるはずだ。
このプラットフォームは上級モデルのプラス・シックスとシェアしているが、プラス・フォーはボディ中心部において104mm、全体で78mmもプラス・シックスより幅が狭くなっている。
プラス・フォー 外観
プラス・フォーの外寸(英国仕様値)は、全長3830×全幅1650×全高1250mm、ホイールベースは2520mm。
全長は3.8mあまり、全幅は1.7mを切るという本国スペックを見るかぎり、日本に実車が到着した暁には5ナンバー登録となりそうだ。
前述のように、プラス・シックスと接着アルミ・プラットフォームをシェアしているが、プラス・フォーのデザインは明らかに異なる。
より大きなエンジンを搭載しているモデルと比べ、4気筒エンジンを搭載するモーガン車は、常にナローボディを特徴としていた。それは、この新しいプラス・フォーでも例外ではない。
基本的なスタイリングは、70年前にデビューしたときから大きくは変わっていない。ユニークなウイング(フェンダー)外形が特徴的で、ロングノーズ・ショートデッキの古典的なスポーツカー・スタイル。ドライバーは、リアアクスルの直前に座り、長いボンネットの先に見えるコーナーのアペックスを目指してステアリングを切ることになる。
エクステリアで新採用されたものの1つが、15インチのワイヤーホイール(オプション)。
モーガンのデザイン概念を象徴しているワイヤーホイールの採用には、ウイッシュボーン、サスペンション・アップライト、ブレーキ・コンポーネントの再設計を含む広範囲にわたる開発作業を必要とした。また、1960~70年代のスポーツカーとモーガンのクラシックホイールのデザインに着想を得た、新デザインのホイールも選択できる。