【RAV4のOEM】新型スズキ・アクロス登場 トヨタRAV4ベースのPHEV
公開 : 2020.07.02 12:33 更新 : 2021.01.28 18:33
スズキから新型SUVアクロスが発表されました。トヨタとの業務提携による最初のモデルで、RAV4 プラグインハイブリッドのOEMです。デザインに小変更が加えられており、秋から欧州向けに販売されます。
RAV4をOEM供給
スズキは、トヨタRAV4をベースにしたハイブリッドSUVの新型アクロスを発表した。
スズキとトヨタの業務提携で生まれた最初のモデルであり、OEMとして提供されたRAV4 PHEVをスズキがアクロスの名で販売する。
両モデルはよく似ているが、スズキのトレードマークである大きなグリルを採用したフロントエンドにより差別化が図られている。
インテリアも、ステアリングホイールを変更した以外はほとんど同じ。
9.0インチのタッチスクリーンディスプレイを標準装備し、スマートフォンのミラーリング機能も備えている。
電動パワートレインはRAV4 PHEVから引き継がれており、175psの2.5L ガソリン4気筒エンジンと電気モーターを組み合わせている。
モーターはフロントアクスルに182ps、リアに54psの2基を搭載。最高速度は180km/hに達する。
システム出力は未確認だが、RAV4では同じ構造で306psを発生する。
アクロスのCO2排出量(WLTPサイクル)は22g/kmで、RAV4 PHEVの29g/kmと比較すると、パワートレインにデチューンが施されている可能性が高い。
欧州で今秋から発売予定
走行モードは4種類用意されている。
電気のみで走る「EV」、エンジンのアシストが入る「自動EV」および「HV」、エンジンのみを使用する「バッテリーチャージャー」の各モードだ。
18.1kWhのバッテリーを搭載しており、電力のみで74kmの走行が可能。
また、RAV4と同様に電力のみで時速135kmまで加速できると思われる。
「E-Four」と呼ばれる電子制御の四輪駆動システムが採用され、前後のアクスル間でトルクを100:0から20:80までの範囲で配分することができる。
雪道などの滑りやすい路面での発進時の安定性や、コーナリング性能を向上させる。
また、滑りやすい路面でグリップ力が低下している車輪から、トラクションを維持している車輪にパワーを配分してグリップ力を最大化する「トレイルモード」機能を搭載している。
安全装備として、衝突軽減ブレーキ、レーン・キープ・アシスト、標識認識機能、ダイナミック・クルーズ・コントロール、ブラインド・スポット・モニターなどを装備。
スズキの「eCall」システムも搭載しており、事故発生時には自動的に緊急通報する。
その他、LEDヘッドライトやデイタイム・ランニングライト、19インチのツートンアロイホイールなどが設定されている。
アクロスは今秋にも欧州で発売される予定で、ボディカラーはホワイト、シルバー、ブラック、レッド、グレー、ブルーの6色が用意された。
いずれのモデルも価格は未定となっている。