【似ているけれど】VW Tロック、ティグアン/Tクロスとの違いは? 価格/サイズ/エンジン解説

公開 : 2020.07.15 11:00

7月15日、フォルクスワーゲン・グループ・ジャパンは、新型のコンパクトクロスオーバーSUV「T-Roc(Tロック)」を発表。ティグアン/Tクロスとの違い、価格/サイズ/エンジンなど数値スペックを解説します。

はじめに フォルクスワーゲンTロックとは

text:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

7月15日、フォルクスワーゲン・グループ・ジャパンは、新型のコンパクトクロスオーバーSUV「T-Roc(Tロック)」を発表した。

Tロックは、フォルクスワーゲンのSUVラインナップではティグアンTクロスの間に位置する。

フォルクスワーゲンTロック
フォルクスワーゲンTロック    フォルクスワーゲン

ドイツ本国やヨーロッパでは2017年に発表されていたが、日本では諸般の事情で2018年に発表された弟分のTクロスのほうが先に導入されていた。

Tロックという車名の「T」は、ティグアンやトゥアレグなど、フォルクスワーゲンのSUVは頭文字が「T」で始まることから、ロックはSUVが活躍するフィールドである岩場のロック(Rock)や、このクルマが時に激しく、時に静かにセグメントをロックする(揺り動かす)存在を目指していることに由来している。

コンパクト/スモールSUVセグメントの新たなベンチマークを目指すというフォルクスワーゲンTロック。その概略を紹介していこう。

フォルクスワーゲンTロック 外観

Tロックのサイズは、全長4240×全幅1825×全高1590mm、ホイールベースが2590mm。

先に述べたようにフォルクスワーゲンのSUVラインナップの中ではティグアンとTクロスの間に位置するが、サイズ的にはTクロスを少し大きくしたという印象だ。

フォルクスワーゲンTロック
フォルクスワーゲンTロック    フォルクスワーゲン

ゴルフの車高を高めてSUV化したようなTロックだが、Cピラーを少し寝かせたクーペSUV風のスタイルが特徴的だ。

フロントまわりでは、デュアルヘッドライトと一体化した幅の広いラジエターグリル、その上に設置された幅の狭いクロームストリップ、さらにグリル下には太いクロームアクセントなど、直線基調で存在感のあるフロントマスクを構成している。

ヘッドライトはほとんどのグレードでLEDを採用している。

サイドビューでは、Aピラーからサイドルーフ全体にわたって延びてCピラーへと繋がる、印象的なクロームエレメントがサイドのプロフィールを強調している。

Cピラーは、クーペのように弧を描きながら下方へ向かい、「タルガバー」を連想させる視覚的アクセントとなっている。

また、TロックではフォルクスワーゲンのSUVとして初めてルーフセクション(Aピラーとドアミラーのハウジングを含む)にコントラストカラーを使った2トーン仕様を選ぶことも可能だ。

これらの効果で、Tロックの全高は実際より低く見える。

リアエンドは、リアウインドウを含むルーフセクション/テールライトやエンブレムなどが装着されたミドルセクション/バンパーエリアの3つのレベルから構成されている。

この構造により、フロント同様に水平基調でまとめられ、より低く、より幅広く、よりスポーティに見える。

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