燃料電池スクーター、スズキ・バーグマン・フューエルセル 公道試験開始
2017.03.21
スズキもフューエルセルの研究を続けています。まずはスクーターで公道試験を開始というのがスズキらしいですね。
スズキは、車両型式等の認定を受けた燃料電池二輪車、バーグマン・フューエルセルでナンバープレート(車両番号票)を取得し、公道走行を開始すると発表した。
昨年2月に国土交通省が公布・施行した道路運送車両法の燃料電池二輪車に関する保安基準に基づき車両型式を申請し、同年8月に型式認定を受けたという。
スズキの燃料電池二輪車、バーグマン・フューエルセルはどんな仕組み?
街乗りに適したスクーター「バーグマン200」をベースに、軽量・コンパクトな空冷式燃料電池を搭載。水素タンクをフレーム内にレイアウトし、これまでのスクーターと同様のスタイルとしたのが特徴だ。
モーターを駆動させる主電力には燃料電池を使用。加速時のアシストと、モーターからの回生電力を回収して燃費を向上させるために、リチウムイオン二次電池を搭載するハイブリッド・システムを採用した。圧縮水素は燃料タンクに10ℓ(圧力:700気圧)入り、モーターはリア・ホイールに内蔵した高出力インホイール・モーターを採用する。
時速60km/hで120kmを走りきる
航続距離については、スズキ社内のテスト値となるが、時速60kmの定地走行で120kmを実現したという。
スズキは、本年3月に18台のバーグマン・フューエルセルのナンバープレートを取得し、公道走行を開始。燃料電池二輪車の市場性の確認を行うとしている。
水素の充填については、静岡県と福岡県等に設置された水素ステーションを活用する意向だ。