アウディ・スポーツ、新型3モデルを国内発表 また今年のSUPER GT、スーパー耐久参戦計画も
2017.03.28
昨年、クワトロGmbHからアウディ・スポーツGmbHとなり、サブ・ブランドとしてアウディ・スポーツを正式に立ち上げたアウディ。そのアウディ・スポーツの大きな柱であるプロダクション・モデル3車種の日本国内発売開始と、今年のSUPER GTおよびスーパー耐久に参戦する体制が発表になりました。
アウディ ジャパンは、そのサブ・ブランドであるアウディ・スポーツの新型車両3台の日本市場への導入と、SUPER GT/スーパー耐久に参戦する4台のマシンおよびチーム体制の発表を3月28日に行った。この報道向け発表会には、元ランボルギーニのCEOであり現アウディ・スポーツGmbHのマネージング・ディレクターを務めるステファン・ヴィンケルマンも登場した。アウディ・スポーツは、2015年に比べて2016年には世界的に18%ほど売上をアップし、日本市場では48%もの売上増をマークした。そのため、ヴィンケルマンも日本市場を非常に重要なポジションに位置づけているとコメントした。
また、2018年末までにアウディ・スポーツとして8つのニュー・モデルを発表する予定であることや、RS3スポーツバックの日本市場導入が今年中であることも明らかにされた。
アウディR8スパイダーは7月上旬発売
アウディR8スパイダーは、昨年日本市場にも導入されたR8のオープン・モデル。但し、クーペでは設定されていた高性能バージョンのV10プラスはなく、スタンダードなV10のみとなる。スタンダードとは言え、5.2ℓV10ノーマル・アスピレーションの5.2 FSIエンジンは540psを発生するモンスター・マシン。なお、旧R8スパイダーに対してボディ剛性は50%ほどアップしているという。ステアリングは右、左の両方が用意され、価格は26,180,000円。発売は7月上旬殻となる予定だ。
アウディTT RSクーペ/TT RSロードスターは5月中旬より
400psを発揮する2.5ℓ直列5気筒ユニットを搭載したTTシリーズ最速のモデルが、TT RSだ。アウディRSとしては伝統の5気筒ユニットが搭載されることになる。駆動方式はもちろん4WDのクワトロ・システムが採用されている。トランスミッションは7速Sトロニック(デュアル・クラッチ)だ。0-100km/h加速は3.7秒(ロードスターは3.9秒)という値。燃費はJC08モードで11.7km/ℓをマークする。価格は、クーペが9,620,000円、ロードスターが9,780,000円。
アウディRS3セダンは7月上旬発売予定
TT RS同様に400psを発揮する2.5ℓ直列5気筒ユニットを搭載したアウディ・スポーツ・モデル。昨年9月のパリ・モーターショーでワールド・プレミアが行われたクルマだ。他のアウディ・スポーツ同様に駆動方式にはクワトロ・システムが採用され、0-100km/h加速は4.1秒をマークする。日本仕様はアウディ・バーチャル・コクピットは標準装備。価格は7,850,000円。RS3 スポーツバックも今年中に販売されることも発表された。
SUPER GT GT300には2台のアウディR8 LMSが参戦
アウディ ジャパンは、今年もSUPER GTのGT300クラスに参戦する2チームをサポートする。
GT300クラスに参戦するのは、2012年からアウディR8 RMSでSUPER GTに参加しているAudi Team Hitotsuyamaと、今年アウディで2年目を迎える名門チーム、Team TAISAN SARDだ。Audi Team Hitotsuyamaのチーム監督は岡澤優氏、ドライバーはリチャード・ライアン選手、柳田真孝選手、一方Team TAISAN SARDのチーム監督は野田英樹氏、ドライバーは山田之亮選手、ジェイク・パーソン選手という布陣だ。Audi Team Hitotsuyamaは、昨年のSUPER GTではチーム、ドライバーズ・ランキング共に総合3位につけ、FIA GT3勢ではトップを獲得した実績がある。これに、2年目を迎えるSUPER GTの名門、ドライバーを一新したTeam TAISAN SARDを加えてのアウディ勢。その戦いが今から期待される。
今年からスーパー耐久に新たに設けられたST-RクラスにはアウディRS3 LMSが2台挑戦
アウディRS3 LMSは、FIA公認ツーリングカー選手権であるTCRシリーズに準拠するレーシングカー。今年より、スーパー耐久にST-Rクラスが新たに設けられたことにより、参戦が可能となった。Audi Team Dream Driveとバースレーシングプロジェクト(BRP)の2チームが、スーパー耐久シリーズへ挑戦。このST-Rクラスには他に2台のシビックが出場することが決定しており、まさにアウディとホンダの一騎打ちが展開されることになる。