明日から使える「2017年6月に売れた日本車」 週末AUTOCAR講座
2017.07.09
明日から使える小ネタの宝庫「週末AUTOCAR講座」 今回は、6月に売れた日本車に注目。お題は、1~6月の国内新車販売が、前年比プラスとなったワケ。皆さまは分かりますか?
Q:上半期(1~6月)の国内新車販売が、前年同期比プラスの要因は?
日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会がまとめた2017年6月の全体での国内新車販売台数は、前年同月比13.4%増の47万7465台と8カ月連続で前年実績を上回った。カテゴリー別では、
・登録車:前年同月比9.7%増の31万5744台(11カ月連続で前年超え)
・軽自動車:同21.5%増の16万1721台(3カ月連続でのプラス)
を達成した。
これで今年上半期(1~6月)の国内新車販売は全体で前年同期比9.2%増の278万2516台となり、「3年ぶりのプラス」を記録。カテゴリー別では、登録車が同10.1%増の180万8250台と2年連続での増加、軽自動車が同7.6%増の97万4266台と3年ぶりの前年超えとなった。
A:「トヨタC-HR」や「日産ノートe-POWER」など、ハイブリッドカーを中心とした新型車が販売増。燃費不正問題で落ち込んだ軽自動車の反動増も。
市場の動向について業界団体の関係者は、「登録車は新型車を中心に好セールスを維持し、順調に成績を伸ばした。軽自動車は昨年に燃費不正問題の影響で販売が落ち込んだため、その反動で大幅なプラスを示した。今年の上半期で見ると、トヨタC-HRや日産ノートe-POWERなどのハイブリッドカーを中心とした新型車が販売を伸ばしたことに加え、軽自動車の反動増が出たことがプラスになった要因」と解説。
今後の展開については、「全体としては回復基調。トヨタ・アクアやホンダ・フィットなど車種別ランキングで上位の常連が意欲的なマイナーチェンジを実施してきたので、これらがどれくらいセールスを伸ばすかも注目ポイントになるだろう。また、上半期の成績が示す通り、今年は前年実績を上回る販売状況が続いている。昨年は年間の販売台数が5年ぶりに500万台の大台を割ったが、各メーカーが発売した新型車がこのまま需要を取り込んでくれれば、今年は500万台超えが期待できる」と分析した。