4~9月で一番売れた国産車は? 「2017年9月/上期に売れた日本車」

2017.10.08

「週末AUTOCAR講座」日本車編。9月の販売台数ランキングと、2017年度上期のベスト3をまとめました。一番売れたクルマは、やっぱりあの軽自動車。

Q:4~9月で一番売れた国産車は? (2017年度上期おさらい)

text:Naojiro Onuki(大貫直次郎)photo:Hidenori Hanamura(花村英典)

9月の新車販売 11カ月連続でプラス

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会がまとめた2017年9月の全体での国内新車販売台数は、前年同月比3.9%増の49万5180台と11カ月連続での前年超えを達成した。カテゴリー別では、

・登録車が前年同月比0.4%増の31万8175台(2カ月連続でのプラス)
・軽自動車は同10.8%増の17万7005台(6カ月連続でのプラス)

を成し遂げる。これで2017年度上期(4~9月)の成績は、登録車が前年同期比4.0%増の160万7978台と3年連続でのプラス、軽自動車が同15.1%増の87万4811台と4年ぶりのプラス、トータルで同7.7%増の248万2789台と5年ぶりに前年実績を上回った。

A:ホンダN-BOX

モデル末期になっても1万台以上の販売を継続し、フルモデルチェンジした9月は2万6983台を記録。2017年度上期で9万4601台(前年同期比10.6%増)に達し、見事に同期初の首位に輝いた。ちなみに、新型N-BOXの発売約1カ月の受注は月販目標の約3.5倍となる5万2000台超を記録。車名別の月販ランキングは、しばらくN-BOXの首位が続くかも!?

日産の検査不備 その影響は?

市場の動きに関して業界団体の関係者は、「9月は全体的に新型車が販売を牽引し、前年実績超えを記録した。燃費不正問題の影響で販売が落ち込んでいた軽自動車も、乗用車やトラックを中心に回復軌道に乗っている」と解説する。

ただし、今後については不安材料を指摘した。日産自動車の検査不備の発覚だ。「日産はノートやセレナといった新型車の販売が堅調で、9月は登録車全体で前年同月比21.1%の大幅増を記録していた。10月以降は検査のやり直し、さらに体制の再構築などで納車が遅れ、販売台数が落ち込むことは確実。これがどれくらい長引くかで、今後の展開は変わってくるだろう。一方、市場全体での受注は比較的好調で、また年末にかけて販売を伸ばしそうな新型車がデビューする予定なので、落ち込み幅は少なくて済む可能性もある」と予想した。

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