ホンダN-VAN発表 「荷物とヒトに配慮した商用車」 テンパータイヤは、どこに?

2018.07.12

ホンダN-VAN(エヌ・バン)の発表会が開催されました。段ボール71個を積載するという新しい軽商用車。開発陣が頭をひねったのは、テンパータイヤの設置場所であったそうです。なにしろベースは乗用車のN-BOX、どこに設置したのでしょう?

7月13日発売 価格126万7920円〜

ホンダは、13日に発売する軽バンの新型車、N-VAN(エヌ・バン)を報道向けに発表した。

発表会には、同社の鈴木麻子執行役員と本田技術研究所のN-VAN開発責任者である古舘茂が登壇。荷物が最優先であった従来の商用車から、荷物にもヒトにも配慮した新しいクルマが誕生するまでの秘話を明かした。

開発にあたっては、宅配、設備、移動販売に従事する商用車のユーザーにヒアリングを行ったという。バン(貨物車)の第一義である荷物を運ぶ際の利便性はもちろんだが、走行中の静粛性、安全性に対する声も数多く、助手席ダイブダウン、助手席側ピラーレスというパッケージに加え、静粛性・燃費に配慮したドライブトレイン、乗用車並みの先進安全装備を装着するN-VANが生まれた。

リアバンパーを外してタイヤ交換

開発時にとくに頭を使ったのが、テンパータイヤの設置場所であったという。パンクへの対応は、乗用車では修理キットが一般的になっているが、商用車の世界ではスペアタイヤへのニーズが依然として高い。

しかし、N-VANのベースとなるN-BOXは、空間効率を追求した乗用車であるため、5本目のタイヤ用のスペースが存在しない。開発陣がやっと見つけたのは、リアバンパーを外さなければならない場所だった。ならばと、取り外しを前提にしたバンパーを設計。ナット4つを外すだけで数分でテンパータイヤにアクセスできる仕組みを作った。

荷物を積んで走るバンとあって、ジャッキなどの工具は積み荷をしていても取り出せる位置に配置。パンクしたタイヤを収納するビニール袋もセットになっている。

ホンダN-VANの詳細は、既報の「ホンダN-VANとは? 軽商用車の新型 価格/発売日/6MT・CVTの燃費/内装を解説」でご確認いただきたい。

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