「コネクテッドカー」の今 5年間でどう変わった? BMWを例に今後を予想
2018.08.06
BMWは「コネクテッドカー」の先駆けと言ってもいいでしょう。BMWのコネクテッドドライブは、今回新しくなり、どこが変わったかをジャーナリストの桃田健史が説明します。また、今後の「ひととクルマ」の関わり合いを予想します。
もくじ
ー BMWといえば、コネクテッドの先駆け
ー 新BMWコネクテッドドライブの変更点
ー コネクテッドカーはどこまで進化する?
BMWといえば、コネクテッドの先駆け
時計の針を、いまから5年前の2013年に戻そう。
BMWは世界市場でBMWコネクテッドドライブを展開し、他の輸入車メーカーに先駆けて日本市場でも導入を開始した。
当時はまだ、コネクテッドカーという言葉自体が一般的に普及していなかった。だが、その翌年の2014年には、アップルとグーグルがスマートフォンと車載器の連携で、カープレイとアンドロイドオートという独自規格を発表。IT産業界が自動車業界を本気で乗っ取りに来るのではないか、と経済メディアが浮足立った。
その後、自動車産業界では自動運転ブームが到来し、コネクテッドカーは単独技術ではなく、自動運転、さらにはEVやプラグインハイブリッド車などの電動車の技術を組み合わせた開発が世界各地で加速するようになった。
こうして、過去5年に世界市場で起こった技術革新の流れを振り返ってみると、BMWはコネクテッドカーの技術領域で先駆け的存在だったことを、改めて認識する。