1907年にピレリが「北京-パリレース」で栄冠を獲得してから今年で110年になります。このメモリアル・イヤーに、新機軸のタイヤが発表されました。
ピレリ・チントゥラート P6発表 快適性とスポーツ性のベスト・バランス 4月発売
2017.03.28
タイヤ作りの宿命は、快適性を立てればハンドリング性能が立たず、ハンドリングを立てれば乗り心地が悪化する。
同じように、ウエット路面のグリップを求めれば転がり抵抗が増し、転がり抵抗を減らそうとすれば、ウエット性能に悪影響が出る。
現在のピレリのラインナップはそれを反映して、
・コンフォート志向:チントゥラート P7、チントゥラート P1ヴェルデ
・スポーティ志向:Pゼロ・シリーズ、チントゥラート P1、ドラゴンスポーツ
という真っ二つの製品群に分かれていた。
「チントゥラート P6」トータル・バランスという価値
本日発表になった新製品は、コンフォートとスポーティのベスト・バランスを狙った「チントゥラート P6」だ。
そんなタイヤの開発に求められる要件は当然ながら多義に渡り、代表的なものをあげるだけでも、この通り複雑極まりない。
・転がり抵抗の改善:「タイヤ断面形状を変え、接地面の形を変更」
・ウエット安全性と転がり抵抗の両立:「耐アクアプレーニングを維持しながら、浅溝化してタイヤ重量減」
・ドライとウエットの両立:「低温時も高温時も安定するコンパウンドの開発」
・ノイズの低減:「新たな溝の配列とサイピングの採用」
1907年から続く モータースポーツとピレリの関係
チンチュラ―ト P6は、こうした要求をピレリの開発陣がひとつひとつ追い求めたトータル・パフォーマンス・タイヤである。サイズは、日本で一般的な中・小型車に適した14〜17インチの全21バリエーションを展開。発売は4月1日から順次開始する。
ピレリは今年でモータースポーツ活動110周年を迎える。これまでの開発で得られた様々な知見を活かし、記念すべき年に新機軸のタイヤが誕生した。