マツダCX-3で、コンチ・バイキング・コンタクト 6を検証
公開 : 2017.03.13 08:55 更新 : 2021.10.11 13:56
text: Tetsu Tokunaga(徳永徹)
photo: Hidenori Hanamura(花村英典) Masakatsu Sato(佐藤正勝)
「冬タイヤの “ブロックよれ” はしょうがない」 お約束のそのフレーズとは、この冬、お別れをしてきました。
ウインターシーズンは、量販店の入り口に冬タイヤが高く積み上げられる。アイス路面の性能を売りにするスタッドレスタイヤ、通年にわたり交換不要のオールシーズンタイヤ。それぞれにメリットがあるし、それぞれに泣き所があるのは御承知の通り。
氷上でも雪上でも “クルマ本来の走り” をうたう銘柄は、コンチネンタルタイヤの『コンチ・バイキング・コンタクト 6』くらいだが、ドイツ・ハノーファーを拠点とするこのメーカーは、日本におけるリプレイスタイヤ販売にどん欲さがなかった。
なにしろ欧州では新車のOEMタイヤ装着実績で長くNo.1を守ってきたし、自動車部品のサプライヤーであるコンチネンタル・オートモーティブが十分な成果を上げているのだから、日本でタイヤ事業をPRする必要性が薄かったのだ。
考えてみれば納得、考えないから分からない
コンチネンタルは、タイヤ単体の性能ばかりでなく、「クルマ本来の性能を最大限に活かす」という考え方のメーカー。その理念は、最新世代のスタッドレスタイヤ、コンチ・バイキング・コンタクト 6の3分割トレッドパターンに表れているので上の写真を確認してほしい。
アウト側がドライ、センター部分がアイス、イン側がスノーと、それぞれを重視するブロックレイアウトにしている。「これって、ドライでも氷路でも雪道でも、正確なハンドリング性能を追求した結果なのですよ」と言わんばかりの顔つき。
他のスタッドレス銘柄とはそもそもの発想が異なるタイヤ。しっかり走り込んでみました。