増加つづく新車販売 2023年は年間も前年超えまで回復

公開 : 2024.01.09 06:05

2024年も前年超え継続なるか 不安要素は?

12月期の新車販売の動きについて業界団体の関係者は、「前年12月期の新車販売台数が34万4364台と低調だったこともあり、本年12月期は前年同月比5.4%増を達成した。」

「ただし、登録車が前年同月比で2桁の伸びを継続しているのに対して、軽自動車はダイハツの出荷停止もあって、前年実績を割っている」と指摘。

ダイハツ・ミライース。年末の衝撃ニュース「全車種出荷停止」は、いつまで続くのだろうか。
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一方で2023年度に関しては「新型コロナウイルスの感染拡大からの回復、そして部品の供給不足の緩和による生産調整の縮小もあり、2023年度は5年ぶりに前年実績超えを果たした」と解説した。

今後の展開については、「新車の需要は新型車を中心に堅調。ただし、2024年はコロナ禍による低迷から脱した“リバウンド消費”が一巡し、次第に停滞色が強まるという見方もあり、新車販売も予断を許さないところ。

ダイハツの出荷停止がいつまで続くかも、とくに軽自動車のカテゴリーにおいては懸念材料。物価高騰や実質賃金のマイナス、国民負担率の上昇なども、販売の面でマイナス要素」と示唆した。

記事に関わった人々

  • 執筆

    大貫直次郎

    Naojiro Onuki

    1966年型。早稲田大学卒業後、自動車専門誌や一般誌などの編集記者を経て、フリーランスのエディトリアル・ライターに。愛車はポルシェ911カレラ(930)やスバル・サンバー(TT2)などのほか、レストア待ちの不動バイク数台。著書に光文社刊『クルマでわかる! 日本の現代史』、アシェット・コレクションズ・ジャパン刊『国産名車コレクション』シリーズなど。

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