新型ミニ・エースマン 「万能」EVとして間もなく発表 全長4050mm

公開 : 2024.01.09 11:05

・ミニは新型EVのエースマン(Aceman)を2025年に市場投入予定。
・クーパーとカントリーマンの中間に位置する「万能」モデル。
・全長4.0m強、航続距離は300~400km?

クラブマン後継となる新型EV

BMW傘下のミニは、間もなく新型EVのエースマン(Aceman)を発表する。ブランド初のEV専用車で、「すべてをこなす」クロスオーバー車と紹介されている。

ドイツの公道ではプロトタイプによるテスト走行が行われており、全体的なフォルムやヘッドライトデザインが確認できる。主力のクーパーとSUVのカントリーマン(日本名:クロスオーバーに相当)の中間に位置するモデルとして、2025年に発売予定だ。

2022年に公開されたエースマンのコンセプトモデル
2022年に公開されたエースマンのコンセプトモデル    ミニ

直立的なスタンスではあるが、丸みを帯びたフロントエンドを採用するなど空力性能に配慮していることがうかがえる。プロトタイプを見る限り、2022年に発表されたコンセプトモデルとほとんど変わらない。

ミニのステファニー・ヴルストCEOは、新型エースマンは「すべての条件を満たす」クルマであり、クラブマンの間接的な後継車になると述べた。車名は、2012年のペースマン以来のまったく新しいものだ。

ボディサイズは全長4050mm、全幅1990mm、全高1590mm。

クーパーのEV仕様と同じスポットライト・プラットフォームの拡張版を使用し、バッテリーとモーター(最高出力183psまたは218ps)も共有するが、ボディサイズや車重の関係から航続距離はクーパーの305km(40kWhバッテリー)を下回ると予想される。駆動方式は二輪駆動のみとなる。

加速に合わせたサウンドトラックも開発されているが、BMWがiXなどで使用しているオペラのような曲調にはならないという。

インテリアはクーパーと同様のレイアウトを採用する見込みだ。サステナビリティを意識し、クロームやレザーといった内装材の使用を避ける。5つのトグルスイッチ意外に物理スイッチは最小限となり、ニット生地のダッシュボードには円形ディスプレイが装着されるだろう。

生産は中国で行われる予定だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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