ホンダ ゼロ・シリーズ発表 コンセプト「サルーン」/「スペースハブ」公開 薄く/軽く/賢く
公開 : 2024.01.10 04:00
日本市場はどう動く?
次に第三は、ホンダ独自の車載OS(オペレーティングシステム)を軸に「繋がる楽しさ」の提供。
第四に、モータースポーツで鍛えた空力性能など、人車一体の操る喜びの実現。そして第五に、電費性能。2020年代後半には15〜80%急速充電時間を10~15分に短縮し、劣化についても仕様から10年度に10%以下を目指す。
気になるのは、日本市場でのゼロシリーズ導入時期だ。北米市場導入の2026年(=実質的に初夏と予想)いうことは日本市場導入は26年後半、または27年に入ってからになるかもしれない。
2024年初の時点で、日本市場では「ホンダe」が量産終了となり、同年春に「Nバンe:」を発売。プロトタイプを使いヤマト運輸と実用性検証も実施している。
また、「CR-V」ベースで外部給電も可能なFCEVも北米市場に次いで導入する予定だ。そうした中、アメリカでは大統領選挙の行方によってEVシフトに急ブレーキがかかることも考えられ、また欧州ではEVシフトが踊り場に達したという見方もある。こうした欧米での市場変化が日本市場でのEVシフトに影響しかねない。
ホンダとしてはグローバル市場の動きを見据えながら、日本市場でのゼロシリーズ投入戦略を練るのではないだろうか。