PSAプジョー・シトロエンがオルネー工場閉鎖
公開 : 2012.07.13 13:44 更新 : 2021.03.05 21:45
PSAプジョー・シトロエンはフランス・オルネー工場を閉鎖し、5,000人の人員をカットすることによって財政面の健全化を図る予定だ。このフランスの会社は、2012年の前半に7億ユーロ(677億円)の営業損失を計上することになりそうだからだ。
そのネガティブな財政的な展望に対して、PSAプジョー・シトロエンのフィリップ・ヴァラン会長は、生産拠点を再編成する計画を発表した。PSAのオルネー工場は、パリ・エリアで小型車製造を専門に行う2つの工場のうちの1つで、ポワシー工場がプジョー208およびC3、DS3を製造し、オルネー工場はC3を製造していた。
ヴァランの計画ではオルネー工場は3,000人の雇用を引き続き行うが、2014年に完全閉鎖する。その製造はすべてポワシー工場が受け付く。オルネー工場の職員が他の職を見つけるのにPSAは協力するとしているし、いくらかはポワシー工場で雇用する。
オルネー工場の閉鎖によって3,600人の雇用が失われる。残りの1,400人はレンヌ工場の規模縮小によるペイオフだ。レンヌ工場は、プジョー508、シトロエンC5、C6を製造しているが、ヨーロッパ試乗でのビッグ・サイズ・サルーンの需要の低下に影響を受けたかたちとなる。
ユーロゾーンの危機は、PSAプジョー・シトロエンにも伸し掛かり、売上げは今年最初の6ヶ月で10%落ち込んだ。もうひとつの要因は、小型車への依存ということだ。小型車のセールスは42%を占めるが、PSAプジョー・シトロエンがフランスにおいてそれらモデルを製造しているのに対し、ライバルたちは低コストの国で小型車を製造している。価格競争になると、PSAプジョー・シトロエンは原価面で不利になるのだ。
再建計画では2014年に損失がゼロになることを予定している。グループは7月25日に臨時の2012年の決算を発表する。