フィアット500X 1.6マルチジェット・ポップスター
公開 : 2014.11.20 23:50 更新 : 2017.05.29 18:51
■どんなクルマ?
このページでテストするのは、2015年版のフィアット500X。お馴染みの500シリーズの派生モデルで、日産ジュークやプジョー2008、ルノー・キャプチャー、ヴォグゾール・モッカに並ぶコンパクト・クロスオーバーである。
プラットフォームとメカニカル・ハードウェアはジープ・レネゲードと基本的には共通であるが、ジープの方は、より難儀なオフロードにも対応できるようクロス-メンバーが後付けされている。
500Xを購入する層の多くは前輪駆動のモデルを購入することが予想されるが、オン-デマンド方式の4WDもちゃんと用意されている。4WD版のモデル名は500Xクロス・プラス。ちなみに500Xクロスなる名前のモデルも用意されており、こちらにはスキッド・プレートや雄々しいバンパーが装着されるのだが、駆動方式はFFのままである。
その他のポップ、ポップスター、ラウンジなど3種類のトリム・レベルは極力 ’オフロード感’ が抑えられた仕立てとなる。
ローンチ時は、FFのモデルには140psの1.4ℓターボ・マルチエア2と111psの1.6ℓ E-torQの2機のガソリン・エンジン、120psの1.6ℓマルチジェットⅡのディーゼル・エンジンが用意され、4WDには140psの2.0ℓマルチジェットⅡディーゼルが9速オートマティック・トランスミッションと組み合わされる。マニュアルを選んだ場合は、1.6ℓ E-torQのみが5速になるが、それ以外はエンジンの種類と駆動方式に関係なく6速が組み合わされる。
ベース・グレードに位置するポップには5.0インチのスクリーンが組み合わされるが、それ以外のグレードには全て、スマートフォンと連携ができる6.5インチのUコネクト・インフォテインメント・システムが装着される。
■どんな感じ?
個性豊かで質感が高い500のインテリアを楽しんだ向きならば、すんなりと500Xのそれにも馴染むことができるはずだ。
デザインの言語はほとんどが500と共通であるが、レトロな味わいのあるメタル風ドア・ハンドルや、高級感のあるインフォテインメント・スクリーン(ナビはたまに迷う)、ボディ・カラー同色のパネルなど、こちらのモデルにも細かいところまで気を配っていることがわかる。ちなみにこのパネルは、逞しいルックスが自慢のクロスだと、金属風になる。