イニシャル・パリの成功には25年かかる
公開 : 2012.07.13 14:54 更新 : 2017.06.01 00:59
ルノーのCOO、カルロス・タバレスは、プレミアム・ブランドであるイニシャル・パリの成功には25年ほどかかるとコメントした。
日産からインフィニティ・ブランドが分派したように、ルノーはダキアの他にスポーツカー・ブランドとしてアルピーヌを復活することになるが、更にプレミアム・ブランドとしてイニシャル・パリを派生させることとなる。
「われわれはハイエンドのコンセプトカーにイニシャル・パリの名前を使用したが、これがブランドとしてスタートする時までに、このブランドの魅力というのを特定しなければならない。それはデザインや魅力的な何かだ。」とタバレスはコメントしている。
タバレスはメルセデスとルノーの協業をベースにイニシャル・パリを考えている。それは次世代のEクラスのプラットフォームに影響をおよぼすことになろう。その新しいプラットフォームを使う最初のモデルが2013年にデビュー予定のCクラスである。それは、2015年まではイニシャル・パリのブランドを冠したクルマは登場しないことを意味する。
それでも、この新しいブランドが速く成功を収めるとはタバレスは考えていない。
「アウディが成功するためには30年の年月がかかったし、インフィニティも25年かかった。」とコメントしている。
彼はルノーが4つのブランドを持つことに十分に大きなメーカーであると主張する。
「高級志向のブランドのためのスペースは確かにそこにあり、ルノーがそこにアプローチする余地はある。ダキアは賢いユーザーのためのブランドであるし、ルノーはその中心的なブランドで、潜在的なフォルクスワーゲンのユーザーを獲得するためのブランドでもある。そして、アルピーヌはスポーツカー・ブランドとして再びその名を挙げることになろう。」と。