BYD 1000馬力超の高級セダン発表 年内に中国発売へ

公開 : 2024.01.12 06:05

・BYDは高級車ブランドのヤンワン(仰望)から新型セダンを発表。
・4基のモーターから合計出力1000ps以上を発生する高性能EV。
・全長5.2m、全幅2.0mか。BMWやメルセデスと競合。

高性能の電動セダン、ヤンワンから

BYDの高級車ブランドであるヤンワン(仰望、Yangwang)は、新型EVの「U7」を中国で発表した。BMW i5やメルセデス・ベンツEQEに相当する上級セダンで、価格は100万人民元(約2000万円)以上になると言われている。

新型U7はBYDのe4プラットフォーム(SUVのU8と同じ構造)をベースにしており、2024年後半に中国で発売される予定。

ヤンワンU7
ヤンワンU7    ヤンワン

スタイリングとしては、アウディ出身のデザイン責任者ヴォルフガング・エッガー氏の指揮の下、華美なC字型ヘッドライト、彫刻的な側面、フルワイドのテールライトなどが採用されている。BYDブランドのモデル(シールなど)とも類似性が見られる。

ボディサイズは未公表だが、中国メディアによると、全長5200mm、全幅2000mmになる可能性があるという。ホイールは最大21インチに対応する。

ヤンワンの関係者は、空力性能にも力を入れ、i5やEQEといったライバルを凌ぐ空気抵抗係数0.195(Cd値)を実現したと主張する。

また、U7は4基の電気モーターを搭載し、1000ps以上の出力を発生するという。現段階では、U8のようなレンジエクステンダー・システムが採用されるのか、あるいはスーパーカーのU9のような純EVとなるのかは不明だ。

参考までに、U8では発電用の2.0L 4気筒ガソリンエンジンと49.1kWhのLFP(リン酸鉄リチウム)バッテリーを搭載し、4基の電気モーターから合計出力1196psを発生する。

U9では、4基の電気モーターと100kWhのLFPバッテリーを組み合わせ、合計出力1305psに達する。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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