BMW ミュンヘン工場、2027年にエンジン車生産終了 EV専門に
公開 : 2024.01.12 06:25
・BMWの地元ミュンヘン工場、2027年からEV生産に切り替え。
・2026年から次世代EV「ノイエ・クラッセ」の生産を開始。
・75年にわたる内燃エンジン車生産に幕を閉じる。
BMWのお膝元、EV生産へ切り替え
ドイツの自動車メーカーであるBMWは、ミュンヘン工場に6億5000万ユーロ(約1000億円)を投じて拡張と改修を行い、2027年からEVのみを生産する計画だ。
これに先立ち、同工場では2026年から新型EVシリーズ「ノイエ・クラッセ」の第1弾として、現3シリーズに相当するセダンの生産を開始する。当初は内燃エンジン車とともに生産するが、翌年には完全にEV専用工場となる。
工場の拡張により、車両組立ラインやボディ・ショップを含む4つの建物が新設される。そのスペースを確保するため、内燃エンジンの生産は英国のハムスホール社とオーストリアのシュタイヤー社に移される。
EV生産に切り替わることで、ミュンヘン工場は75年にわたる内燃エンジン車生産に終止符を打つ。同工場は1922年に開設され、当初はオートバイを生産していた。1952年に自動車生産機能がアイゼナハから移転されると、501を皮切りに数多くのモデルを世に送り出してきた。
現在は3シリーズと4シリーズ・グランクーペ(EVのi4を含む)を生産している。1日あたり約1000台が作られる。
BMWは2026年からハンガリーのデブレツェンでもノイエ・クラッセEVを生産し、その後中国の瀋陽とメキシコのサンルイスポトシでも生産開始する予定である。