トヨタ 進化版GRヤリス世界初公開 パワー向上で8速AT追加 東京オートサロン2024にて

公開 : 2024.01.12 10:00  更新 : 2024.01.12 17:20

進化したGRヤリスの主な特徴 エンジンとエクステリア関連

出力とトルクを磨き上げた1.6Lターボエンジン

・モータースポーツでの戦闘力向上を目指し、エンジン出力を272psから304psへ、トルクを37.7kg-mから40.8kg-mへ向上させた。

モータースポーツ現場の声を反映したエクステリア

・ロアグリルには薄型/軽量化と強度を両立するスチールメッシュを、バンパーロアサイドには分割構造を新たに採用した。モータースポーツ参戦時に石などの飛来物による損傷があった際の復元/交換作業を容易にし、修復費用低減にも繋げているという。

進化したGRヤリス
進化したGRヤリス

・サイドロアグリルは開口部の大きい形状に変更し、冷却性能を確保した。さらに、バンパーサイドにアウトレットを設けることで、サブラジエーターおよびATFクーラーの熱を効果的に排出するという。

・リアロアガーニッシュ下端に設けた開口部より床下からの空気を抜くことで、空気抵抗を下げ操縦安定性を向上させるとともに、マフラーの熱を排出する。

・モータースポーツ参戦中の損傷回避と視認性を考慮し、上下リアランプ類を集約した。またハイマウントストップランプとリアスポイラーを分けることで、リアスポイラーのカスタマイズ性を拡張した。加えて、一文字に繋がる一体感のあるテールランプとすることで、一目で新しいGRヤリスであることが分かる個性を表現すると語る。

よりハードな走行に耐えるために強化したシャシーとボディ

・ボディとショックアブソーバーを締結するボルトの本数を1本から3本に変更し、走行中のアライメント変化を抑制することで、ステアリング操作に対する車両挙動の応答性を高め、操縦安定性を向上させたという。

・スポット溶接打点数を約13%増加させ、構造用接着剤の塗布部位を約24%拡大することにより、ボディ剛性を高め、操縦安定性と乗り心地を向上させたと語る。

冷却性能を高める「クーリングパッケージ」の新設定

・高出力化/GR-DAT追加設定に伴い冷却性能向上が必要なため、GR-DATを搭載した車両にはATFクーラーを標準搭載する。さらに、モータースポーツへの参戦を考慮しサブラジエーター/クールエアインテーク/インタークーラースプレーを新たにクーリングパッケージとしてメーカーオプション設定した。

走る楽しさをさらに高める「ドライブモードセレクト」を標準設定

・従来の4WDモードセレクトに加え、スポーツ走行と日常生活での使い勝手を両立するため、ドライブモードセレクトを新設定した。顧客の好みや参戦するモータースポーツの特性に合わせ、電動パワーステアリング/エアコン/パワートレインの設定が可能だという。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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