インカメラ搭載 車内でセルフィー、ビデオ通話で究極の移動空間に 新型Eクラス発表

公開 : 2024.01.12 16:59

・東京オートサロンで新型Eクラスが発表
・全グレードを電動化、総合性能に磨き
・車内カメラを搭載、車載動画の新たなカタチに? 利用アプリのラインナップも強化

伝統のプロポーション さらに伸びやかに

東京オートサロン 2024にて、メルセデス・ベンツ日本株式会社は、新型のEクラス(セダン/ステーションワゴン)を発表した。

このモデルチェンジでは、すべてのモデルでパワートレインを電動化。インフォテインメントシステムのMBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)は最新世代にアップデートされ、サードパーティのアプリケーションの選択肢が拡大された。

東京オートサロン2024にて、メルセデス・ベンツ日本株式会社は、新型のEクラスを発表した。
東京オートサロン2024にて、メルセデス・ベンツ日本株式会社は、新型のEクラスを発表した。    吉田拓生

デザインも一新し、機能性と快適性を大きく向上させたモデルチェンジとなった。

新型Eクラスでは、メルセデスのセダンの伝統的なプロポーションを踏襲しつつ、ボンネットのパワードームや、BEVモデルを思わせるグリルまわりのグロスブラックの仕上げがアクセントになっている。

サイドビューでは、メルセデスのラグジュアリーモデルに広がっている格納式のドアハンドルを採用。クロームトリムは控えめにされ、光の陰影が際立つ彫刻のようなプレスラインを施している。

また、プラグインハイブリッド(PHEV)のE350eには、イルミネーテッドラジエーターグリルをオプション設定する。グリル上下2本のファイバーバンドルは、細いガラス繊維1,000本以上で構成されるという。

室内カメラを搭載、車中でセルフィーも!

インテリアでは、従来型と同じく、メーターパネルとダッシュボードセンターは大型のモニターで構成される。まわりのウッドパネルは、トリムレベルごとに異なる2種類を用意。

また、全モデルにオプション設定される「デジタルインテリアパッケージ」を選択すると、「MBUXスーパースクリーン」をおさめたガラス面が助手席の前まで広がる。

新型Eクラスのインテリア。
新型Eクラスのインテリア。    吉田拓生

貝殻の有機的な美しさに着想を得たというシートのデザインを中心に、内装は多くの曲線で構成される。

音声アシスタントの「ハイ、メルセデス」、ジェスチャー・コントロールの「MBUXインテリア・アシスタント」、テレマティクスサービス「メルセデス・ミー・コネクト」も引き続き搭載。レーンキープアシストやブレーキアシストなどのADASも抜かりなく備わる。iPhoneのデジタルキー登録にも対応。

モデルチェンジの目玉の1つが、ダッシュボード上に搭載された室内カメラ。なんと、停車時であれば、車内にいながらにしてオンラインのビデオ会議への参加やセルフィーの撮影が可能に。あわせて、MBUXで利用できるアプリに「ティックトック」や「ズーム」などが追加された。

記事に関わった人々

  • 撮影

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。フィアット・パンダ4x4/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。
  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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