マツダ、LAモーターショーの開幕に先駆け前夜祭を開催
公開 : 2014.11.20 22:50 更新 : 2017.06.01 02:11
今年も現地時間11月19日より開幕する、ロサンゼルス・モーターショー。その開幕に先駆け、マツダは前日11月18日の夜にプレビューナイト・イベントを開催。注目の新型コンパクトSUV、「CX-3」を世界初公開するとともに、「MX-5」(日本名ロードスター)を壇上にて披露した。
CX-3は、マツダの新世代技術である「SKYACTIVテクノロジー」と、デザイン・テーマ「魂動」を全面採用して開発された第5弾となるモデル。ボディサイズは全長4275×全幅1765×全高1550mmとなっており、兄貴分となる「CX-5」に比べひとまわりコンパクトなサイズで構成されている。
しかしながら、このプレビューナイト・イベントにも登場した冨山道雄主査や松田陽一チーフ・デザイナーをはじめとする開発スタッフは、『CX-5の弟分ではない、新しい価値観を持ったクルマ』と口を揃える。鼓動デザインの本質である、躍動感や生命力を表現する一方で、洗練された・研ぎすまされた美しさを追求。日常の街乗りでも、週末のアウトドアでも映えるスタイリングとした。
CX-3のホイールベースは2570mmで、同社のデミオと同じ。しかしながらフロント・オーバーハングを910mm、リア・オーバーハングを795mmと延長したことによりスタイリングの自由度は増し、伸びやかなプロポーションと必要充分な居住性を確保した。また、約1250mmに設定されたアイポイント高は、ドライバーに明るく広い視界を与え、優れたドライビングポジションと安心感を抱かせている。
注目のエンジンは、2ℓガソリン「SKYACTIV-G」と、1.5ℓディーゼル・ターボの「SKYACTIV-D」という2本立てで、市場にあわせて適切なラインナップとすると発表された。なお、今回のイベントに日本仕様として出展された車両は、後者の「SKYACTIV-D」に6速M/Tを組み合わせたモデル。駆動方式はFFのほか4WDも用意される。
いまや世界各国のメーカーが、こぞって個性的なモデルを発表している最激戦区といってもいいコンパクトSUV市場。CX-3はマツダの新たな基軸車種として、すでに市販されている日産・ジューク、ルノー・キャプチャー、プジョー2008、フォード・エコスポーツ、フォルクスワーゲン・クロスポロなどと鎬を削ることとなる。
CX-3の車両価格は未定だが、発売時期は2015年春と発表された。日本市場を皮切りに、順次、世界各国の市場にて販売が開始される。
(文・佐橋健太郎 写真・青山義明)