ゲレンデ風ジムニー、誰得? 制作者に聞いた意外な需要 東京オートサロン2024

公開 : 2024.01.12 19:26

・ゲレンデ風ジムニーが引き続き人気
・制作者に聞いた意外な需要
・東京オートサロン2024の現場にて

誰もが思い描いたGクラス

2018年に4代目スズキジムニー、JB64型が登場するとすぐにいくつかのモディファイの方向性が示されたことは記憶に新しい。

だが新型ジムニーを目にした誰もが思い描いた1台はGクラスだったはず。東京オートサロン2024にジムニーとジムニーシエラをベースとしたカスタムを持ち込んだエアロオーバーはジムニーのGクラス風モディファイの老舗である。

ジムニーのGクラス風モディファイの老舗、エアロオーバー。
ジムニーのGクラス風モディファイの老舗、エアロオーバー。
    吉田拓生

この手のモディファイドカーはコンプリートカーとして販売しているメーカーもある。だがエアロオーバーの場合はパーツリストから選ぶかたちでキット化され、デリバリーするというスタイルに落ち着いている。

その理由はベースとなるジムニーの納車ペースがまちまちだから、ということなのだとか。

色褪せないスタイル、海外でも人気

デリバリーされたキットの装着は社外パーツ持ち込みOKのスズキ・ディーラーでやってもらうこともできるし、エアロオーバーが地域のお店を紹介することもしているという。

またキットという販売形態によって日本よりも海外における人気の方が高いのだという。

サイドビューにもこだわりが見られる。通り行く来場者も、つい足を止めて見入っていた。
サイドビューにもこだわりが見られる。通り行く来場者も、つい足を止めて見入っていた。    吉田拓生

それにしても感心させられるのは、展示車両の完成度の高さである。まんまスケールダウンしたGクラスそのもの。

普段カスタムカーにあまり興味を示さないような人でも足を止めて見入ってしまうほどなのである。

新型ジムニーのGクラス化を実現したカスタムメーカーはいくつかあるが、その代表格といえるのはエアロオーバーとダムドの2社。

そしてジムニーの人気が衰えを知らないように、Gクラス風カスタムの人気も高まるばかりなのだとか。

まだ目にしていない人は必見の小さな1台といえるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。フィアット・パンダ4x4/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。

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