アウディA8は次世代のデザインでデビュー
公開 : 2014.11.20 22:20 更新 : 2017.06.01 02:11
ロサンゼルス・モーターショーにて公開されたアウディ・プロローグ・コンセプトのデザインを取り入れた次世代のアウディA8は、2016年に公開の予定だ。
テクニカル・チーフのウルリッヒ・ハッケンバーグ氏がAutocarに伝えてくれた情報によると、デザイン・チーフのマーク・リヒト氏がデザインを担当するのだそうだ。
”アウディにおける彼の初めての仕事として、新しいA8のデザインを任せたのです。プロローグ・コンセプトはその予告編と捉えてください” とハッケンバーグ氏は明かした。”プロローグ・コンセプトはアウディのデザインの次のステップとしての象徴であると同時に、2016年の終わりにデビューするA8に大きく影響を与えるでしょう”
”もちろん次世代のA6やA7にも同じようなデザイン言語が与えられる予定です。なかでもA8は、フロント・マスクやインテリアが特に、プロローグから大部分を受け継ぐことになるでしょう”
”私自身、浮世離れしたコンセプトカーが好きでないことからも、プロローグ・コンセプトはかなり現実的なデザインにしています。つまり、コンセプトから市販車に進化させるにあたって、大きく様変わりすることはないと思っていただいて結構です”
なおアウディは、すでに新しいデザイン言語を準備しているのだそうだ。”私がアウディに入社した当時のデザインを尊重したものになる予定です” とハッケンバーグ氏は続ける。”だからといって旧態依然としたものではなく、多くの新しい試みも盛り込んでいくつもりです”
”デザインを次の段階までステップアップさせることはとても難しいことですが、リヒトにはそれをやり遂げられる能力と勇気がそなわっていると私は思うのです”
Q7やA4にも新しい時代の幕開けを象徴するデザインが施されるとのこと。ハッケンバーグ氏いわく、’もっと早くやりたかった’ のだそうだが、2016年にA8がデビューする前に、これら2台もデビューする予定だ。
技術的な部分はすでにテストが始まっているとのこと。プラットフォームは、A8よりも先にデビューするQ7と同じ、MLBを採用する予定。
ちなみにMLBプラットフォームは、フォルクスワーゲン製のMSBプラットフォームとは別物である。MSBは、2世代目のポルシェ・パナメーラや3世代目のベントレー・コンチネンタルGTに使用されるため、事実上フォルクスワーゲン・グループは2種類のフル-サイズ用プラットフォームを所有することになる。
写真を見てみると、外観こそ現行のA8を改良したものとなっているが、組み合わされているプラットフォームはMLBに変わっている。横幅はややストレッチされているように見えるが、おおまかなディメンションはほとんど現行のA8と変わらないようだ。
ガソリン・エンジンは、最新型のV6と、シリンダー-カット機能を持つ改良版のV8、さらにユーロ6に適応するW12が用意される。またこれらに加えて4気筒のエンジンも用意される見通しだ。
アウディの技術力を示すために、メルセデス・ベンツS500プラグ-イン・ハイブリッドのライバルにあたる、プラグ-イン・ハイブリッド版も用意されるとのこと。噂によると、R8 e-トロンの技術を取り入れたテスラ・モデルSの開発も進められているようだ。