東京オートサロン2024のトヨタ・ブースに「スズキ・ジムニー」展示? 近くにはモリゾウの姿?

公開 : 2024.01.13 20:05

東京オートサロン2024のトヨタ・ブースに「スズキ・ジムニー」が展示されました。理解が難しい光景ですが、これはどういうことだったのでしょうか? その近くにはモリゾウこと豊田章男氏の姿がありました。

ジムニートヨタのメインステージに?

1月12日、東京オートサロン2024のプレスカンファレンスは、トヨタのブースから始まった。

だが、それはメーカーの代表者などが会社の展望や新製品などを紹介する、いわゆる「プレスカンファレンス」ではなく「モリゾウからの新年のご挨拶」だった。

ジムニーがトヨタのメインステージに?
ジムニーがトヨタのメインステージに?

そして、メインステージでスピーチするモリゾウことトヨタ自動車(株)代表取締役会長である豊田章男氏の両脇に並べられたクルマは、レクサスLBXセンチュリーといった最新モデルだけでなく、GRカローラ/iQ GRMN/ヤマハ・ビーノ(スクーター)にスズキ・ジムニー! なぜ、ジムニーがトヨタのメインステージに?

じつは、この6台はモリゾウ氏の愛車なのだという。昨年、トヨタの社長も自工会の会長も退いたモリゾウ氏は「普通のクルマ好きおじさん」に戻ることができたと嬉しそうに語る。東京オートサロンはクルマ好きが愛車を自慢げに披露するお祭りだから、普通のクルマ好きおじさんとして参加するのが夢だった。だからスピーチも「モリゾウからの挨拶」で、6台の愛車を自慢げに並べさせてもらったという。

昨年のジャパンモビリティショーではプレスカンファレンスにも登場しなかった豊田章男氏が、東京オートサロンではモリゾウとして真っ先に挨拶し、愛車を披露する。しかも、トヨタはエンジン技術に磨きをかけるプロジェクトを立ち上げ、新たにエンジン開発を進めていくプロジェクトが動き出したという。

普通のクルマ好きおじさんとなったモリゾウ氏は「クルマへの想い」を熱く語った。

ところで、東京オートサロンにトヨタとレクサスは注目すべきモデルを出展しなかったわけではない。春に発売予定のGRヤリス/レクサスRZ450eの特別仕様車などなど。

これらのクルマはメインステージではなく、平場に展示されたので最初は気づかなかったほど。もっとも、そのおかげでギャラリーはステージよりも近い目線でこれらのクルマを見ることができたから、むしろラッキーだったのかもしれない。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事