メルセデス・ベンツ新型Eクラス 車内がもはや会議室 加えて最新/安全装備が盛り沢山
公開 : 2024.01.15 17:45
インフォテインメントシステムはどんな感じ?
MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)
これまで新世代が投入されるたびにコックピットに革命をもたらしてきたインフォテインメントシステムでるMBUX。2018年に発表されたMBUXは、ユーザーの体験を重視したものであったと同社は語る。
2022年に登場した第2世代では、MBUXハイパースクリーンが登場し、そして今回、新型Eクラスにおいて、サードパーティ製のアプリが利用可能になる等、メルセデス・ベンツはMBUX開発における第3世代への大きな進化を成し遂げたとアナウンスした。
全モデルにオプション設定の「3Dコックピットディスプレイ」は、内蔵されるドライバー側を向いた2つのカメラによって可能になった。ドライバーの左右それぞれの視線を追跡する技術により、特殊なメガネを使用せずにドライバーに3D映像を見せることが可能となるという。ドライバーの視線が動いた場合、この視線追跡技術によりディスプレイに映る映像を連続的に変化させることで、常に3D表示を維持すると述べた。
新世代MBUXその他の特長
・新世代MBUXでは、ディスプレイ上の主要なアイコンの表示方法が変更され、フラットなデザインで、よりシンプルに表示される。サードパーティ製のアプリケーションのインストールを可能にする新たなオペレーティングシステムを開発し、ドライバーが車載のセルフィー&ビデオカメラを使えば「ウェベックス」や「ズーム」でビデオ会議をすることが可能となる。
・MBUXとの組み合わせで使用する「ルーティン」メルセデス・ベンツでは原則として、機能のオートメーションを意味するものと考え、新型Eクラスは、顧客が活用できる標準ルーティンのテンプレートを用意したという。また自分でルーティンを作成することも可能だ。
・新型Eクラスには、全モデルにMBUXエンターテインメントパッケージプラスを設定する。メルセデス・ミー・コネクトのサービス開始から1年間有効となる。
ゼロレイヤーとMBUX拡張現実(AR)
MBUXのディスプレイとオペレーティングシステムは適応型ソフトウェアを備え、数多くのインフォテインメント機能や快適機能、車両機能について個々人に応じた提案を行うという。
また、ゼロレイヤーデザインを採用することで、複数のサブメニューをスクロールしたり、ボイスコマンドを出したりする必要が減少する。状況や文脈に応じて、ホーム画面に提案が表示されるので、ドライバーは多くの操作ステップから解放されると語る。
MBUX ARナビゲーションは、車両の前面に広がる現実の景色がナビゲーション画面の一部に映し出され、その進むべき道路に矢印が表示される。これにより、より直感的にどの道路に進むべきかを判断することができるという。