メルセデス・ベンツ新型Eクラス 車内がもはや会議室 加えて最新/安全装備が盛り沢山
公開 : 2024.01.15 17:45
日常へ繋がる最新装備
急速充電器(CHAdeMO)と普通充電器対応
E350 eは、急速充電器(CHAdeMO)に対応している。また6.0kW(30A)の交流普通充電にも対応しているため、外出先や自宅での様々な充電方法に対応する上、車両を蓄電池として利用でき、車外へ電力を供給できる給電機能(V2H/V2L)に対応した。
日常走行での利便性がさらに向上:ルーティン
メルセデス・ベンツでは、乗る人がよく使う快適システムを覚えられるクルマを実現するため、学習機能を活用する取り組みを進めていると語る。
目標は、状況が同じ場合に車両がそれらの機能を実行すること。その結果として実現するのがパーソナライゼーションだという。メルセデス・ベンツではこの革新技術の先駆けとして「ルーティン」を開発した。
新型Eクラスには標準ルーティンのテンプレートが用意され、また自分でルーティンを作成することも可能で、その場合乗員は複数の機能や条件をリンクさせることができる。例えば「車内温度が12度以下なら、シートヒーターのスイッチを入れ、アンビエントライトをウォームオレンジに設定する」などのリンク付けが行えるようになると述べた。
デジタルベントコントロール
E350 eにオプション設定のクライメートコントロール(前席左右後席左右独立調整)では、デジタルベントコントロールが装着される。これは快適性を強化するもので、フロントのエアアウトレットを望ましい送風シナリオに合わせて車両が調整するものだ。
この機能はユーザープロファイルなどにより各シートに対して調整可能だが、これまでどおり手動でエアアウトレットの送風方向を変えることもできる。
デジタル・ライト(ウルトラハイビーム付き)
左右のヘッドライトのデジタル・ライトは、それぞれ照明モジュールを備える。このモジュールは100万個以上の微小な鏡により光を屈折させることで照射方向を定めるという。
このため、片側のヘッドライトあたりの解像度は100万画素以上となるが、鏡が占める面積は親指の爪ほどの大きさだという。この革新的なヘッドライトは、凹面レンズ「デジタル・ライト」のレタリングなどデザイン性も高められている。
ヘッドライト片側で100万以上のエリアに分割可能な光を照射するため、同時にきわめて正確な配光が可能となったと話す。これにより、ハイビームアシストが対向車や道路標識に光が当たらないように調整する場合の精度が、従来の84画素の光に比べて精度が大きく高まっており、フォグライトモード/ハイウェイライト/シティライトなどの照明が最大限効果的なものとなった。
さらに、新型Eクラスでは、日本初の機能として「路面描画機能による車線逸脱警告」が備わる。これは、夜間走行時に車線を逸脱しそうになった場合に、ヘッドライトが車両前方の路面に絵(矢印)を投射することでドライバーに警告をするものと述べた。