「人生を楽しむ」リアル提案「C’elavie 105」シリーズ 新しくも懐かしいトゥインゴ

公開 : 2024.01.15 21:05

・3代目ルノー・トゥインゴをカスタム
・かつての5ターボを思わせる迫力フェンダー
・カッコカワイく、新しくも懐かしい

これぞモンスター 大迫力のワイドボディ

東京オートサロン 2024にて、赤と青のコントラストが目に鮮やかな2台のルノートゥインゴを展示するブースが。

この2台を持ち込んだのは、2019年・2023年の過去2回の出展でいずれもインポートカー部門優秀賞を受賞した実績を誇る畑野自動車。赤と青の2台ではそれぞれコンセプトとドレスアップの内容に違いがあるという。

手前の青色の車両が「C'elavie(セラヴィ)105 MAXI」。より大胆なカスタムが施されている。
手前の青色の車両が「C'elavie(セラヴィ)105 MAXI」。より大胆なカスタムが施されている。    香野早汰

2台のうちより大胆なカスタムが施されているのが青の「C’elavie(セラヴィ)105 MAXI」だ。リアドアからブリスター状に膨らんだリアフェンダーは、その名の通り片側でプラス105mmにわたり拡幅されている。そのさまは、ベースのトゥインゴがオマージュしたかつてのホモロゲーションモデル、ルノー5ターボのようだ。

フロントには迫力満点のランプポッドを装備。車内のバケットシートは、かつて5ターボに使用された生地を使って張り替えられ、リアセクションには銘品・デビルマフラーを装備するなど細部までこだわりが。

さらに今後はV6スーパーチャージャーへのスワップなど、パワートレインにも大幅に手が加えられるとのこと。完成した暁には、名実ともにモンスターマシンとなるだろう。

ロードカー版はボディキットとして市販化

対する赤い車両は先の「105 MAXI」のイメージをデイリーユースに落とし込んだ「C’elavie 105」。こちらは片側を約50mmずつ拡幅し、左右合計で105mmのワイドボディとなったことからこの名がつけられた。

こちらは「普段乗りできるちょっと特別なトゥインゴ」をめざし、デュアルクラッチATのEDCを搭載したキャンバストップの車両をベースにカスタム。大幅な拡幅やボンネットとリアフェンダーのダクト、大型リアウイングが強烈な「105 MAXI」に対して、よりスマートでカタマリ感のあるまとまりをみせる。

先の「105 MAXI」のイメージをデイリーユースに落とし込んだ「C'elavie 105」。
先の「105 MAXI」のイメージをデイリーユースに落とし込んだ「C'elavie 105」。    香野早汰

このコンプリートボディは畑野自動車で市販化も決定しており、すでにバックオーダーも入っているとのこと。始祖たる5ターボや「105 MAXI」のエッセンスをまとい、自分だけのトゥインゴで日々に彩りを添えたい、というユーザーの思いもうなずける。

「C’elavie」は「それが人生」の意。ユーザーの毎日に寄り添う「105」と、クローズドコースで1分1秒を競うために生まれた「105 MAXI」は、それぞれの形でドライバーの人生を楽しむパートナーとなること請け合いだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    香野早汰

    Hayata Kono

    1997年東京生まれ。母が仕事の往復で運転するクルマの助手席で幼少期のほとんどを過ごす。クルマ選びの決め手は速さや音よりも造形と乗り心地。それゆえ同世代の理解者に恵まれないのが悩み。2023年、クルマにまつわる仕事を探すも見つからず。思いもしない偶然が重なりAUTOCAR編集部に出会う。翌日に笹本編集長の面接。「明日から来なさい」「え!」。若さと積極性を武器に、日々勉強中。

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