Coppa del Lavoro Italiano/コッパ・デル・ラヴォーロ・イタリアーノことラヴォイタは、敷居の低いサーキット・イベントである。構えることなく、気軽に愛車と汗かけるモータースポーツを謳い、ジムカーナではなくサーキットを1周ずつタイムアタックする方式なので、コースを覚えるのが苦手な方にも最適のイベントだ。
参加可能な車両は、1975年までに生産開始されたイタリア車と、その他の国の旧車のみとなる。しかし形式が同じ、あるいは初代と大きく外観が変わらない車両はOKとし、この年式を越える車両(アウトビアンキA112)に関してはエントリーを認めている。
エントラントの多くは東海&関西の方がメインだが、遠くは長野県、福岡県からのエントリーもあり45台の参加を数えた。クラブイベントでもショップ・イベントでもなく、素人がレースを気軽に楽しめるよう主催しているタイムアタックであり、オーナー同志の交流も盛んな和気藹々とした雰囲気が”ラヴォイタ”の特徴といえる。
参加費1万円で、1回の習熟ランと6回のタイムアタックができ、参加者全員にトロフィーと賞品がもらえ、主催者曰く「お得なイベントです」とアピール。「よろしければ一緒に遊びましょう」と語ってくれた。
アルファ・ロメオSZや、アバルト1000TC風カラーリングが決まったフィアットX1/9が参加。
ランチア・フルヴィア・クーペとフィアット850ベルリーナが並ぶ姿はイタリアのイべントを思わせる
アルファ・ロメオはジュリア系が多く、なかには本格的なコンペティション・ヴァージョンの姿も。
タイムアタックを待つ参加車たち。6回のアタックが可能なので、じっくりと挑むことが出来る。
イタリア車のイベントに欠かせないフィアット600をベーストするアバルト850TCも姿を見せた。
優勝を狙うエントラントは、本格的にチューニングを施し、Sタイヤを履いてアタックしていた。
排気量ごとに5つのクラスに分けられ、それぞれのモデルごとに楽しんでもらえるように配慮されている。
表彰で使われるリースや、花束もぬかりなく用意されている。特製グラスは特別賞用のアイテムだ。
協賛各社から提供された豪華賞品が、参加者全員にもれなくプレゼントされた。
総合1位、無制限クラス優勝
アルファ・ロメオ・ジュリア・スーパー、久保選手
総合2位、無制限クラス2位
アルファ・ロメオ・スパイダー、高橋選手
総合3位、1750クラス優勝
アルファ・ロメオ・アルファ・スッド、和田選手
総合4位、無制限クラス3位
アルファ・ロメオ 2000 GTV、森村選手
総合5位、1300クラス優勝
ランチア・フルヴィア・クーペ、藤井選手
総合6位、1750クラス優勝
フィアット124アバルト・ラリー、田嶋選手
総合7位、無制限クラス4位
フィアット500、清野選手。チンクエチェントだが、あえて無制限クラスでエントリーしている。
総合8位、1300クラス2位
フィアットX1/9、前田選手。往年の850TCコルサを思わせるカラーリングが決まっている。
総合9位、無制限クラス5位
アルファ・ロメオ2000GTV、佐々木選手。アウトデルタ・ワークスを思わせるモディファイが決まり。
総合10位、1300クラス2位
アルファ・ロメオ・ジュリアGTジュニア、山本選手
総合11位、1300クラス3位
ランチア・フルヴィア・クーペ、山谷選手
総合12位、無制限クラス6位
アルファ・ロメオ・アルフェッタ・ベルリーナ、玉手選手
総合13位、無制限クラス7位
アルファ・ロメオ・スパイダー、東川選手
総合21位、無制限クラス10位
フィアット124スパイダー、難波選手
総合25位、1750クラス8位
アルファ・ロメオ・スパイダー、岡崎選手
総合27位、850クラス優勝
フィアット500、庄野選手
総合29位
VW カルマンギア・カブリオレ、永田選手。今回唯一のドイツ車だった。
総合31位、1300クラス7位
アルファ・ロメオ・ジュリア・スーパー、篠田選手
総合37位、1300クラス8位
アルファ・ロメオ・ジュリア・スーパー、飯田選手
総合41位、600クラス優勝
フィアット126、谷崎選手。600クラスを制したのは可愛らしい126。
タイムアタックは1台ずつ行われるので、初めて参加する方でも気軽に楽しめる好イベントだ。
佐々木選手の2000GTVはフルロールケージが組み込まれ、GTAmのオーヴァー・フェンダーを備える。
永遠のボーイズレーサーであるアウトビアンキA112は3台がエントリーし、元気な走りを見せた。
タイムアタックも終わり、参加者全員で記念撮影を行った。充実した休日を楽しんだに違いない。