「ゴルフ」を思い出させる好印象 トヨタC-HR 2.0ハイブリッドへ英国試乗 オシたくなる走りと燃費

公開 : 2024.01.22 19:05

オススメしたくなる動的能力と燃費効率

内装素材は、肌触りも含めて好ましい。12.3インチのタッチモニターは、グラフィックが鮮明で見やすい。操作に対する反応も素早い。

タッチモニターの下には、実際に押せるハードボタンで構成された、エアコンの操作パネルが据えられる。デジタル化が進んでも、歓迎されるインターフェイスだと思う。

トヨタC-HR 2.0ハイブリッド・プリミエール・エディション(英国仕様)
トヨタC-HR 2.0ハイブリッド・プリミエール・エディション(英国仕様)

そんな好印象を僅かに曇らせるのが、ハイブリッド・パワートレインのノイズ。トヨタ方式のハイブリッドは、アクセルペダルを踏み込んだ時のノイズ感が弱点といえたが、C-HRが積む高出力な2.0Lシステムも同様のようだ。

システム総合での最高出力は196psと不足なく、キビキビと走れる。だが、意欲的な運転をためらわせるほど、車内がうるさくなる場面がある。

速度制限の警告システムは、まだ誤作動が目立つ様子。自分が勘違いしているのかと、疑うほどに。

そのかわり、実環境での燃費は18.0km/Lへ迫る。この効率を知れば、長距離走行でも心強い。気張ったときのノイズにも、目をつぶれなくはないだろう。

褒めたくなる要素がふんだんに詰まった、2代目C-HR。気になる部分も存在するが、それを上回るほど、仕上がりは素晴らしい。スタイリングも優れる。これでお値段がもう少しお手頃なら、いうことはないのだが。

いずれにしても、優秀な動的能力と燃費効率で、広くオススメできる価値がある。従来以上に特徴的で、運転を楽しめる小さなクロスオーバーだ。

トヨタC-HR 2.0ハイブリッド・プリミエール・エディション(英国仕様)のスペック

英国価格:4万2720ポンド(約790万円)
全長:4360mm
全幅:1830mm
全高:1570mm
最高速度:180km/h
0-100km/h加速:8.1秒
燃費:20.4km/L
CO2排出量:110g/km
車両重量:1460-1520kg
パワートレイン:直列4気筒1987cc 自然吸気+電気モーター
使用燃料:ガソリン
駆動用バッテリー:−kWh
最高出力:196ps(システム総合)
最大トルク:−kg-m
ギアボックス:e-CVT(前輪駆動)

記事に関わった人々

  • 執筆

    マーク・ティショー

    Mark Tisshaw

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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