ホンダ・フィット・ハイブリッドRS

公開 : 2012.12.20 17:00  更新 : 2017.05.29 19:10

マニュアル変速+電気アシストなのでツイやってみたくなる2速発進。まあ可能。でもヨユーありまくりでは……。電気アシストがグッと入ってくるまでが少々キツい。フツーのRSとは各段レシオもファイナルも違う。いずれも、より速い(減速比の数字が小さい)。ハイブリッドRSでの2速発進は、フツーのRSでいうと2.3速発進ぐらいの感じか(ちなみに1速どうしではハイブリが約20%も速い)。しかもこれ、モーターや電池で、80kg重たい。ナルホド。

同じく、EVモード。ある程度車速がのったところでスッとアクセルを戻して再び……を何度トライしてもダメ。フツーにエンジンで駆動される。それは当然。IMAでも、エンジンが1.5ℓのほうは気筒休止モードなし。

重量増の少なからぬパートがリヤの荷室下のためあって、乗り心地はフツーのRSより落ち着いている。ウットリするほどではないけれど。でも高速巡航になると、アシのストロークが少し足りない感じ。ゆったり快適、とまではいかず。

アタリマエだがM/Tなので、プリウスはじめいまの日本のCVT車と較べて速度維持は容易。気をつけていないと勾配の変化で速度がウネウネ変動して……ということがない。これは美点。

電気アシストのおかげで、1段トバし等の変速でフツーに快適に走れる。あるいはアタリマエに。1-3-5。場合によっては2-4-6。その他、状況に応じてイロイロ。周囲の流れにちゃんと乗りながら。燃費を稼いで。

これ、そういうのが楽しいクルマではないか。逆にいうと、RSのアシやRSのパワステやRSのシートはその間少々ジャマっけだった。リキみすぎてたりオオゲサだったりで。フツーでいい。フツーのでM/Tはないのか(ない)。

首都高〜第三京浜の前後を都内一般道約10kmずつで挟んだ合計70kmほどを平均47km/h弱で走って、平均燃費のメーター出た目は20.4km/ℓ(暑かったのでエアコンは常時ON)。カタログ記載のJC08モード(計測中エアコンはOFFだし操舵もゼロ)の燃費は20.0km/ℓ。それなりの条件下でちょっと気をつけて走ったら、実際の路上で誰でも出せると思う。

(文・森 慶太 写真・花村英典)

ホンダフィット・ハイブリッドRS(6M/T)

価格 196.0万円
0-100km/h na
最高速度 na
公称燃費(JC08) 20.0km/ℓ
車両重量 1140kg
エンジン形式 直4SOHC, 1496cc
エンジン配置 フロント横置き
電気モーター形式 交流同期モーター
駆動方式 前輪駆動
最高出力 114ps/6000rpm
電気モーター最高出力 14ps/1500rpm
最大トルク 14.7kg-m/4800rpm
電気モーター最大トルク 8.0kg-m/1000rpm
圧縮比 10.4:1
変速機 6段M/T
全長 3915mm
全幅 1695mm
全高 1475mm
ホイールベース 2500mm
燃料タンク容量 40ℓ
荷室容量 303-883ℓ
サスペンション (前)マクファーソン・ストラット
(後)車軸式
ブレーキ (前)Vディスク
(後)ディスク
標準タイヤサイズ 185/55R16

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