フォルクスワーゲンTロックへ試乗(1) 活発な走りを予感させるデザイン イチオシは2.0TSI

公開 : 2024.01.23 19:05

2.0TSIがTロックではイチオシ

ダッシュボード上の操作スイッチなどのレイアウトは、フォルクスワーゲンらしく考え抜かれた印象。メーターはモニター式で、センターモニターは8.0インチのタッチタイプ。アンビエントライトが効果的に埋め込まれ、ハイテク感を醸し出す。

インフォテインメント・システムは、アップル・カープレイとアンドロイド・オートにワイヤレスで対応。グラフィックは鮮明で、ナビゲーションの表示も見やすい。

フォルクスワーゲンTロック(英国仕様)
フォルクスワーゲンTロック(英国仕様)

ただし、内装の質感はさほど高くない。最近は、小さなハッチバックでも広範囲にソフトタッチ加工されていることが珍しくないが、Tロックはドアパネル上部ですら硬質なまま。ドアハンドルや足元付近のパネル類にも、もう少しコストを投じても良いだろう。

多彩なパワートレインが用意される英国仕様のTロックだが、109psの1.0L 3気筒ターボエンジンは6速MTのみの設定。0-100km/h加速は11.0秒でこなし、数字以上に力強く感じられるうえ、驚くほど運転しやすい。

2.0Lガソリンターボの、2.0TSIがTロックではイチオシ。多くのライバルを圧倒するパワフルさを披露しつつ、滑らかで洗練されている。速度域を問わず、静かで上品に仕事をこなす。

標準装備の7速デュアルクラッチATは、変速をユニット任せにできるが、シフトパドルを弾いてドライバーがギアを選ぶことも可能。クイックでスマートに変速され、とても好印象だった。

この続きは、フォルクスワーゲンTロックへ試乗(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

フォルクスワーゲンTロックへ試乗の前後関係

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