アウディの新型電動ステーションワゴン 大胆なデザインが明らかに 年内発表か

公開 : 2024.01.19 18:05

・アウディが開発中の新型EV「A6アバントeトロン」のプロトタイプを発見。
・コンセプトに近い大胆なフロントエンド、空力重視のデザインを採用。
・航続距離は700km? 高性能のRSバージョンも導入予定。

上下2段ヘッドライト、フラッシュ式ドアハンドル

ドイツの自動車メーカーであるアウディは、新型EV「A6アバントeトロン」の発表を間近に控えている。開発中のプロトタイプが欧州で目撃され、そのデザインが明らかになった。

現行A6アバントに相当する電動ステーションワゴンで、新しいEV専用プラットフォームとパワートレインを採用する。全体的なデザインは、2022年に公開されたコンセプトモデルから大部分を引き継いでいるようだ。

ドイツで目撃されたA6アバントeトロンのプロトタイプ
ドイツで目撃されたA6アバントeトロンのプロトタイプ    AUTOCAR

メイン・ヘッドライトの上に配置されたデイタイム・ランニング・ライト、大型のフロントグリル、デジタルサイドミラー、(不明瞭だが)フルワイドのリアライトを備えている。また、空力性能に配慮したフラッシュ式ドアハンドルも確認できる。

パワートレインの詳細は明らかではないが、新型Q6 eトロンと共通のプレミアム・プラットフォーム・エレクトリック(PPE)をベースに、最大100kWhのバッテリーを搭載する見込みだ。

最高出力400psのパワートレインと800Vの急速充電システムを備え、0-100km/h加速タイムは4秒台が期待される。パフォーマンス重視のデュアルモーター仕様と、効率性重視のシングルモーター仕様が設定されるだろう。

航続距離は最長700km、充電速度は最大270kWで、10分間で300km分の充電が可能となる。

RS6アバントに相当する高性能モデルも導入予定で、その最高出力は600psを超える可能性がある。

A6アバントeトロンのボディサイズは、全長4960mm、全幅1960mm、全高1440mmで、現行型とほぼ同じ。バッテリーがフロア下のフラットに配置されるため、室内寸法と積載量も同等と言われている。

製品マーケティング責任者のニコ・マルテンス氏は、EV専用プラットフォームによって「トランクだけでなくフロントにもゆとりと柔軟性が与えられる」と語った。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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