10. クプラボーン

このリストの中では他車のような圧倒的な力強さはないが、クプラ・ボーンは「EVとして」おまけのように取り上げたわけではなく、実力でトップ10に入っている。外観がホットハッチらしく見えるだけでなく、走りもいい。秘めたる才能は本物だ。

フォルクスワーゲンID.3と同じプラットフォームをベースに、リアにモーターを搭載し、最高出力230psと瞬時のトルクを発生する。発進から100km/hまでは純粋に速く感じられ、それを超えると加速力は落ちるが、速いクルマ好きなら失望する人は少ないだろう。また、ステアリングも鋭く、素早いターンインと正確な脱出を実現する、ロールの少ないハンドリングを備えている。電子制御を弱めれば、後輪駆動らしいバランスをさらに解放できるだろう。

10. クプラ・ボーン
10. クプラ・ボーン

その他の点では、広く多機能なインテリアに加え、快適性や洗練性などもよくできている。さらに良いことに、77kWhの大容量バッテリーを搭載したことで、1回の充電で約550kmという立派な航続距離を誇る。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・ディスデイル

    James Disdale

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ愛知在住。幼少期から乗り物好き。住宅営業や記事編集者といった職を経て、フリーランスとして自動車メディアで記事を書くことに。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事