ヒュンダイi30 1.6CRDi 110 アクティブ・ツアラー
公開 : 2012.07.13 16:46 更新 : 2021.02.20 18:32
■どんなクルマ?
ヒュンダイがこの3月にスマートな第2世代のi30を登場させた時点で、エステート・モデルが追加されることが決定していた。既に十分な広さを持つハッチバックよりも、更に広い荷室スペースを持つモデルである。
ツアラーのハッチバックよりも185mm長いボディは、ヘッドルームとリア・シートのレッグルームに余裕をもたせるだけでなく、シートを折りたたんだ状態で1642リッターという巨大な荷室スペースを生み出すことに成功してる。それは、Cセグメントでは最大級であり、ともするとDセグメントをライバルとしても十分なサイズである。
ヒュンダイUKのトニー・ホワイトオーンCEOは、i30の売上の15%がツアラーであると予想している。
エンジンは6つのラインナップがあるが、そのうち3台が英国には上陸する。118bhpの1.6リッター4気筒ガソリン、108bhpおよび126bhpの1.6リッター4気筒ターボ・ディーゼルだ。そのうち、108bhpのブルー・ドライブ・ディーゼルは、アイドリング・ストップ機構を持ち、110g/kmのCO2排出量と、22.7km/lの燃費を誇るパワーユニットだ。
■どんな感じ?
わらわれのテストしたのは低い108bhpのディーゼルだったが、いわゆるエコノミー・モデルのような感じはしなかった。エンジンは吹け上がりもよく、スポーティな感じがした。特に2000rpm以下から力強く中間加速を見せ、街中でも印象的なフレキシビリティを見せてくれた。0-100km/h11.8秒、そして185km/hの最高速という数値は、ファミリーカーにとっては十分な値だ。
このi30は、ヨーロッパのエンジニアリング・チームによって、ヨーロッパ市場向けに開発されたシャシーを持つ。乗り心地はややかためだが、ボディ・コントロールはよく、やっかいな路面の凹凸もよく吸収してくれる。何よりも静かに衝撃を吸収してくれ、ボディの剛性やクオリティも高い。
ヒュンダイがすべてのモデルに取り入れている3段階の可変サポートを持つ電動パワー・ステアリングは、ゴルフやフォーカスのスタンダートよりはぎこちないものの、ベストに近い部類に入った。また、ブレーキは軽く強力で、コントローラブルであった。
■「買い」か?
その競争となると厳しいのが現状だ。i30ツアラーを選ぶためには、VWゴルフ、フォード・フォーカスを負かすだけの強い何かがなければ駄目だろう。もし、あなたがそのスタリングを気に入るのであれば、その経済性も合わせてi30ツアラーは良い選択肢となろう。また、ヒュンダイの5年保障も大きな魅力となるはずだ。
もちろん、われわれにとって、ゴルフがクラス・リーダーであることには変わりないが、i30ツアラーはその良きライバルになる存在かもしれない。
(スティーブ・クロプリー)
ヒュンダイi30 1.6CRDi 110 アクティブ・ツアラー
価格 | 17,295ポンド(212万円) |
最高速度 | 185km/h |
0-100km/h加速 | 11.8秒 |
燃費 | 22.7km/l |
Co2排出量 | 110g/km |
乾燥重量 | 1326kg |
エンジン | 4気筒1582ccターボ・ディーゼル |
最高出力 | 108bhp/4000rpm |
最大トルク | 35.4kg-m/1900rpm-2750rpm |
ギアボックス | 6速マニュアル |