2ドアボディは盗難の恐れも ラリーで大活躍 フォード・エスコート Mk1 UK版中古車ガイド(1)
公開 : 2024.02.10 17:45
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真っ赤なエスコート・メキシコを溺愛する、ジョン・セス氏。「自分が最初に買ったクルマが、エスコートの2ドア、1100でした。それ以来夢中になり、同時に8台所有していた時期もあります」
「最初の1100は、1600のエンジンに2代目エスコートのトランスミッション、フォード・カプリ用のストラットとディスクブレーキでアップグレード。その3年後に、メキシコを買ったんです」
「1300EやRS1600を所有していた時期もありますが、このメキシコは32年目。放置されていたクルマを発見し、オーナーを探し出し、購入したんですよ。その後、数年前のクラシックカーのイベントで、初代オーナーとの再会も叶いました」
「モーターリングニュース・ラリー・チャンピオンシップへ参戦した車両だとわかり、当時の見た目で仕上げてあります。レストアは、専門ガレージのASMクラシック社に依頼しましたが、素晴らしい仕事ですね」
英国で掘り出し物を発見
フォード・エスコート 1300GT(欧州仕様)
登録:1971年式 走行:4万2000km 価格:2万7500ユーロ(約445万円)
1300GTは、スポーティなエスコートでも手頃な側にあり、派手に改造されてきた例が珍しくない。この例も同様だが、適度にヤレているため、罪悪感を抱かずに思う存分乗り回せるというメリットはある。
エンジンは高圧縮比化された1298cc。内装の状態は素晴らしく、エンブレムやストライプなど、丁寧に復元されている。ロスタイルのスチールホイールがカッコいい。整備記録も相当量残っているようだ。
フォード・エスコート・メキシコ(英国仕様)
登録:1974年式 走行:1万2650km 価格:5万4995ポンド(約1023万円)
驚くほど走行距離の短い、高価なエスコート・メキシコ。1974年に、フォードのAVOワークショップを出荷した時のまま、と評価される状態にある。
オプションだったラリーライト・パッケージと、カスタム・パッケージが盛り込まれている。ラリー・スポーツシートや、アップグレードされたダッシュボードなど、すべてのアイテムが当時のままで、まさにコレクターズ・コンディションだ。
中古車購入時の注意点などは、フォード・エスコート Mk1 UK版中古車ガイド(2)にて。