「顧客を見捨てない」 ルノーはなぜルーテシアにこだわるのか EV化せず新型へ

公開 : 2024.01.25 06:25

編集部視点:クリオの維持は良識的な判断

ルノー・クリオは、かつては間違いなく最も競争の激しいセグメントの中心に位置していた。しかし、家族向けで比較的手頃な価格の、ガソリンエンジン搭載の小型車というのは、もはや時代遅れのアウトサイダーのように感じられるようになってきた。

では、クリオをEVやクロスオーバーとして再発明する時が来たのだろうか? 幸いなことに、そうはならない。

ルノー・クリオ(英国仕様)
ルノー・クリオ(英国仕様)

ルノーは伝統的なモデルのEV化に必ずしも躊躇わないが、クリオは、ルノーの兄弟ブランドであるダチア(シンプルで低価格のルーマニア企業)よりももう少しプレミアム志向を求める顧客にとって、費用対効果の高いエンジン車の砦であり続けるだろう。

変化の多い時代において、クリオは過渡期の自動車購入者に歓迎される選択肢となるだろう。

(英国編集部ジェームズ・アットウッド記者)

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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