アウディ 次期RS5アバント、ハイブリッドV6でAMGに対抗 450馬力超か

公開 : 2024.01.29 06:05

・アウディは高性能ステーションワゴン「RS5」を開発中。
・2.9L V6ハイブリッドで最高出力は450ps超? RS初のPHEVに。
・アグレッシブなスタイリング。空力性能も向上。

次世代の高性能ステーションワゴン

ドイツの自動車メーカーであるアウディは、ステーションワゴンの新型RS5アバントの開発を進めている。ハイブリッドの高性能モデルとして2025年に登場する見込みだ。

RSシリーズを手掛けるアウディ・スポーツ初のPHEVであり、現行RS4アバントの後継車にあたる。アウディの新しいネーミング戦略により、EVは偶数、内燃エンジン搭載車は奇数の車名が割り当てられる。

奥羽州で目撃された新型RS5アバントのプロトタイプ
奥羽州で目撃された新型RS5アバントのプロトタイプ    AUTOCAR

RS4 eトロンと名付けられる同クラスのEVは、2026年までに発売される予定だ。

今回、新型RS5アバントのプロトタイプが目撃され、そのデザインが一部明らかになった。黄色い警告ステッカーと充電口から、電動パワートレインを搭載していることがわかる。

車名と内外装を一新する傍ら、現行RS4の2.9L V6エンジンは引き継がれる見込みだ。これに電気モーターとバッテリーが追加され、現在の最高出力450ps、最大トルク61.2kg-mを上回るパフォーマンスになるだろう。

空力を意識したアグレッシブなスタイル

フォルクスワーゲン・グループのMLBプラットフォームは、PHEVで14.4kWhバッテリーを搭載できるようになることから、新型RS5アバントの電気のみの走行可能距離は70km前後と予想される。

最も近いライバルの1つ、メルセデスAMG C 63も最新型でハイブリッド化しており、最高出力680ps、最大トルク102kg-mと性能面で先代モデルを大きく上回る。

奥羽州で目撃された新型RS5アバントのプロトタイプ
奥羽州で目撃された新型RS5アバントのプロトタイプ    AUTOCAR

BMWは、M5に2007年以来となるツーリング(ステーションワゴン)を導入し、こちらもPHEVとなる。

こうした強豪を前に、アウディの新型RS5アバントはオーバーフェンダー、大径ベンチレーテッドブレーキディスク、5本スポークのスポーツホイールで武装し、その性能をアピールしている。

また、フロントフェンダー後方にはエアアウトレットがあり、フロントエンドはエンジン冷却とエアフローの改善を意識して造形されているようだ。

RS5のベースとなるA5には、セダンとアバントのボディスタイルが用意される。いずれも現行A4と比べてサイズが極端に大きくなることはないだろう。これまでRS仕様でプロトタイプが目撃されているのはアバントのみで、セダンの導入計画については明らかではない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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