マツダ、「ラージ商品群」の新型SUV「CX-70」をワールドプレミア まずは北米市場に投入へ

公開 : 2024.01.31 01:00

・マツダのラージ商品群第3弾「CX-70」いよいよ登場
・2列シートでMHEVの3.3L直6とPHEVの2.5L直4を用意
・今後はメキシコ、オーストラリアに投入予定

後輪駆動ベースのラージ商品群、第3弾が登場

マツダは1月31日(水)(現地時間1月30日)、北米市場に重点を置き開発された新型クロスオーバーSUV「CX-70」を初公開した。

ワールドプレミアにはマツダノースアメリカン オペレーションズ社長兼CEOのトム・ドネリー氏、マツダデザインアメリカのシニアディレクターの土田康剛氏が登壇し、プレゼンテーションを行なった。

マツダCX-70
マツダCX-70    マツダ

ドネリー氏は、マツダは2023年に米国で前年比20%超の36万台以上を販売し好調にあるとし、CX-70の投入が現在同社が進める3つのフェーズによる電動化の第1段階となると話す。

CX-70は、すでに日本市場でも販売されているCX-60も含まれる「ラージ商品群」のうち、CX-60、北米を中心に販売するCX-90に続く第3弾となる、こちらも北米市場向けの2列シートクロスオーバーSUV。

注目のデザインコンセプトは「Dignified Performance」。マツダらしく洗練され、ボディの写り込みによりダイナミックな動きを感じさせたスタイリングであると土田氏は語る。

また、フリントグリルをはじめとしたエクステリアの各所にグロスブラックのパーツをあしらい、特にリアルーフスポイラーによりクーペのようなシルエットを実現した。

インテリアには新採用のレッドナッパレザーを用い、ステアリングやダッシュボードなどに赤いステッチを配し、インテリアを色鮮やかに仕立てたとのこと。

パワートレインは2種類 けん引用の装備も

CX-70のパワートレインは全グレードが電動化される。3.3L直6ガソリンのマイルドハイブリッド(MHEV)と、ドネリー氏が北米で需要が高まっているとし、「気持ちが昂ぶるようなドライビング体験」を提供するとして自信をみせる2.5L直4ガソリンのプラグインハイブリッド(PHEV)の2種類を用意。

これらは「ラージ商品群」の特徴である後輪駆動ベースの新世代アーキテクチャーに組み合わされる。なお、ディーゼルエンジンは設定されていない。

マツダCX-70
マツダCX-70    マツダ

使い勝手の面では、ラゲッジに床下収納スペースを3か所用意。また、ラゲッジ開口部から電動のスイッチ操作で2列目シートを操作でき、折りたたむと全面フラットなラゲッジルームが出現する。

さらにトレーラーの連結をサポートする「トレーラーヒッチビュー」を装備し500lbsのけん引能力を備え、北米市場での使い勝手に重点を置き開発されたことがうかがえる。

安全装備では、手放し運転やドライバーの閉眼・脇見に対し警告を発し、ドライバーの状態に変化がない場合は、車両の減速・停止を支援する「クルージング&トラフィック・サポート(CTS)緊急停止支援機能付」を搭載。

CX-70は、まず開発ターゲットでもある北米から販売を開始し、以降、メキシコとオーストラリアでの展開を予定しているとのことだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    香野早汰

    Hayata Kono

    1997年東京生まれ。母が仕事の往復で運転するクルマの助手席で幼少期のほとんどを過ごす。クルマ選びの決め手は速さや音よりも造形と乗り心地。それゆえ同世代の理解者に恵まれないのが悩み。2023年、クルマにまつわる仕事を探すも見つからず。思いもしない偶然が重なりAUTOCAR編集部に出会う。翌日に笹本編集長の面接。「明日から来なさい」「え!」。若さと積極性を武器に、日々勉強中。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事