お値段は同年代のゴルフ並み アウディA3 スポーツバック(3代目) 今でも輝かしい傑作 UK中古車ガイド
公開 : 2024.02.07 19:05
新車時代のAUTOCARの評価は
A3 スポーツバックのボディは、非常に高い剛性感を与える。舗装の剥がれた穴を通過しても、まったく動じないように思える。
このガッシリしたプラットフォームのおかげで、ソフトな足まわりを実現している。若干ホイールベースが伸ばされたこともあり、乗り心地は上質。遥かにボディサイズが大きい、高級車を連想させるほど。(2013年4月19日)
オーナーの意見を聞いてみる
リー・ガードナー氏
「2015年に1.4TFSIを買いました。走行距離は10万kmを超えましたが、一度も後悔したことはありません。最初の3回の整備は正規ディーラーへお願いしましたが、以降は独立系のショップで診てもらっています」
「何か手を加えたい、と思う部分は殆どありません。最近、4本目のピレリ・タイヤを組みましたが、乗り心地と操縦性はバッチリです」
「残念なのが、ボディへ鳥が何度かぶつかっていること。塗装保護のフィルムを張っておくべきだったのかもしれませんが、安くありませんからね」
購入時に気をつけたいポイント
ボディ
ドアのエッジは、塗装が剥がれがち。下回りを除いて、凹みや修復痕がないか観察する。
インテリアと電気系統
エアコンは、2年毎にガス補充が必要。パーキングセンサーやクルーズコントロールなどが、正常に動くか確かめる。
インフォテインメント用モニターが上下する際、異音が出ないか確認する。通常は潤滑スプレーを吹けば治るが、一式の交換が必要な場合もゼロではない。
エンジン
アウディは3万km毎か2年毎のエンジンオイル交換を推奨しているが、毎年交換した方が安心だろう。ディーゼル・ターボエンジンはタイミングベルトで、5年毎か12万km毎の交換が必要。
1.4TFSIのガソリンターボでは、加速時に異音が生じる場合がある。ウエストゲート・アクチュエーターロッドの不調が、原因のようだ。
トランスミッションとブレーキ
当初デュアルクラッチ式だった、Sトロニックと呼ばれるオートマティックは、2016年から湿式クラッチへ変更。信頼性が大幅に向上した。
ブレーキフルードは、3年毎の交換が指定されている。電気機械式のサイドブレーキから、異音が出る場合がある。動作中はクルマが進まないか、効きを確かめたい。
サスペンション
路面の傷んだ区間を走行し、スプリングやダンパー、ブッシュからの異音へ耳を傾ける。Sラインを検討しているなら、通常のサスペンションと、乗り心地を比較した方が良いだろう。明確に硬い。