やっぱりエンジンが大好き? 有名司会者リチャード・ハモンド「今の仕事」を語る

公開 : 2024.02.03 18:05

友情、愛車、ジャーナリズムについて

――メイやクラークソンとの友情
「もちろん友人さ。僕らがこれ以上一緒に過ごしたら、同じ家に住むことになる。もちろん、時には言い争うこともある。番組の中でも議論する。でも、連絡は取り合っている。今朝、みんな(取材陣)が来る前にもジェームズと話したよ。僕の野望は、ウィルトシャーの彼のパブから出入り禁止になることだね」

――今後5年間の目標
「The Smallest Cogをもっと大きくしたい。僕らのレストアしたクルマが品質を認められて、最高の自動車ショーでリクエストされるようになりたい。オフィスのこの棚を “ベスト・イン・ショー” 賞で埋め尽くしたいよ。何よりも、僕は今やっていることを続けたいし、そのすべての一部でありたい」

笑顔を絶やさないハモンド
笑顔を絶やさないハモンド    AUTOCAR

――壊滅的なテレビの損傷を「一晩」で修復したって?
「何の不思議もない。自分たちでやるんだ。徹夜するだけさ。ここにはクルーもちゃんといるけど、時には僕が雑用をしなければいけない。スバルのウィッシュボーンを1人で溶接して元の状態に戻したこともある。でも、 “一晩でやった” かどうかに関しては、想像にお任せするよ」

――愛車について
「足として使っているのはフォードのレンジャー・ワイルドトラック。それからポルシェ911 GTSコンバーチブル、ボウラー社が息を吹き込んだ旧式のランドローバー110、グランド・ツアーで運転したスバルWRX STi、他にもグランド・ツアーのクルマが何台かある」

「62年型EタイプOTSコンバーチブルと、もう1台フルレストアが必要な62年型のクーペがある。67年型フォード・マスタングGT390もあるし、もちろんバイクも。かなり多いね。自由を満喫しているよ」

――ジャーナリストという仕事について
「自動車ジャーナリズムにとって、これほど重要でエキサイティングな時期はない。人々は、こういう大きな変化の時に、知識と信憑性のあるジャーナリストから話を聞く必要がある」

――テレビ番組における台本のない出来事
「計画はたくさんある。何か面白いことが起こると期待してビルマ(ミャンマー)に向かうことはできない。でも、いろいろなことが起こるんだ。ある時スコットランドで、ジェレミーのクルマが牽引しているはずのキャラバンに追い越されたんだ。まったくの予定外で、偶然だった。あれは最高の瞬間だったよ。それに、うっかり誰かの漁船を沈めてしまったこともあった。当時はいろいろなことが台本に書かれていたけど、あまり関係なかったね」

――クルマで粗暴なことをする人たちについて
「大嫌いだ。昔は学校で問題を起こしては楽しんでいたけど、今はしない。他の連中はそういうことが大好きだ。彼らはトラブルを探すのが好きで、よく見つける。僕はなるべく近づかないようにしているよ」

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    AUTOCAR UK Editor-in-chief。オフィスの最も古株だが好奇心は誰にも負けない。クルマのテクノロジーは、私が長い時間を掛けて蓄積してきた常識をたったの数年で覆してくる。週が変われば、新たな驚きを与えてくれるのだから、1年後なんて全く読めない。だからこそ、いつまでもフレッシュでいられるのだろう。クルマも私も。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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