ポルシェ911 詳細データテスト 良好な乗り心地 使い切れる適度なパフォーマンス 絶望的な遮音性

公開 : 2024.02.10 20:25  更新 : 2024.02.16 04:12

スペック

レイアウト

構造上、911の主流モデルと何ら変わらないダカール。フラット6エンジンはリアアクスルより後ろにあり、サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リアがマルチリンク。GT系に見られるフロントのダブルウィッシュボーンではない。

燃料タンクは、通常よりやや大きい67L。実測での前後重量配分は、38:62だった。

エンジン

駆動方式:リア縦置き四輪駆動
形式:水平対向6気筒2981cc、ツインターボ、ガソリン
ブロック・ヘッド:アルミニウム
ボア×ストローク:φ91.0×76.4mm
圧縮比:10.2:1
バルブ配置:4バルブDOHC
最高出力:480ps/6500rpm
最大トルク:58.1kg-m/2300−5000rpm
エンジン許容回転数:7500rpm
馬力荷重比:299ps/t
トルク荷重比:36.2kg-m/t
エンジン比出力:161ps/L

ボディ/シャシー

全長:4530mm
ホイールベース:2450mm
オーバーハング(前):-mm
オーバーハング(後):-mm

全幅(ミラー含む):2020mm
全幅(両ドア開き):3800mm

全高:1338mm
全高(エンジンフード開き):1845mm
最低地上高:-mm

足元長さ(前席):最大1080mm
足元長さ(後席):-mm
座面~天井(前席):最大1030mm
座面~天井(後席):-mm

積載容量:132L

構造:スティール+アルミ、モノコック
車両重量:1605kg(公称値)/1660kg(実測値)
抗力係数:0.35
ホイール前/後:8.0Jx19/11.5Jx20
タイヤ前/後:245/45 R19 102V/295/40 R20 110V
ピレリ・スコルピオン・オールテレイン・プラス
スペアタイヤ:なし(パンク修理キット)

変速機

形式:8速DCT
ギア比/1000rpm時車速〈km/h〉
1速:4.89/9.2 
2速:3.17/14.2 
3速:2.15/20.9 
4速:1.56/28.8 
5速:1.18/38.1
6速:0.94/47.8 
7速:0.76/59.1
8速:0.61/73.7

最終減速比:3.12:1

燃料消費率

AUTOCAR実測値:消費率
総平均:8.6km/L
ツーリング:12.7km/L
動力性能計測時:3.9km/L

メーカー公表値:消費率
低速(市街地):5.2km/L
中速(郊外):9.3km/L
高速(高速道路):10.5km/L
超高速:9.9km/L
混合:8.9km/L

燃料タンク容量:67L
現実的な航続距離:579km
CO2排出量:256g/km

サスペンション

前:マクファーソンストラット/コイルスプリング、アクティブスタビライザー
後:マルチリンク/コイルスプリング、アクティブスタビライザー

ステアリング

形式:電動機械式、ラック&ピニオ
ロック・トゥ・ロック:2.5回転
最小回転直径:10.7m

ブレーキ

前:350mm通気冷却式鋳鉄ディスク
後:350mm通気冷却式鋳鉄ディスク
制御装置:ABS
ハンドブレーキ:電動、センターコンソール中央にスイッチ設置

静粛性

アイドリング:53dBA
全開時(3速):96dBA
48km/h走行時:64dBA
80km/h走行時:69dBA
113km/h走行時:73dBA

安全装備

ABS/PSM/HSA/POSIOP
Euro N CAP:テスト未実施
乗員保護性能:成人-%/子供-%
歩行者保護性能:-%
安全補助装置性能:-%

発進加速

テスト条件:乾燥路面/気温1℃
0-30マイル/時(48km/h):1.5秒
0-40(64):2.0秒
0-50(80):2.6秒
0-60(97):3.3秒
0-70(113):4.1秒
0-80(129):5.2秒
0-90(145):6.3秒
0-100(161):7.6秒
0-110(177):9.2秒
0-120(193):10.9秒
0-130(209):13.0秒
0-140(225):15.8秒
0-402m発進加速:11.6秒(到達速度:198.8km/h)
0-1000m発進加速:21.1秒(到達速度:238.2km/h)

ライバルの発進加速

ライバルの発進加速
ランボルギーニウルス(2019年)
テスト条件:乾燥路面/気温13℃
0-30マイル/時(48km/h):1.4秒
0-40(64):1.9秒
0-50(80):2.5秒
0-60(97):3.3秒
0-70(113):4.2秒
0-80(129):5.2秒
0-90(145):6.4秒
0-100(161):7.8秒
0-110(177):9.4秒
0-120(193):11.4秒
0-130(209):13.7秒
0-140(225):16.3秒
0-402m発進加速:10.4秒(到達速度:194.4km/h)
0-1000m発進加速:18.4秒(到達速度:242.7km/h)

中間加速

20-40mph(32-64km/h):1.5秒(2速)/2.5秒(3速)

30-50(48-80):1.3秒(2速)/1.9秒(3速)/2.9秒(4速)/5.2秒(5速)

40-60(64-97):1.4秒(2速)/1.9秒(3速)/2.4秒(4速)/3.7秒(5速)/6.8秒(6速)

50-70(80-113):1.9秒(3速)/2.5秒(4速)/3.2秒(5速)/5.0秒(6速)/9.8秒(7速)

60-80(97-129):1.9秒(3速)/2.7秒(4速)/3.4秒(5速)/4.3秒(6速)/7.6秒(7速)/19.0秒(8速)

70-90(113-145):2.1秒(3速)/2.7秒(4速)/3.6秒(5速)/4.6秒(6速)/6.4秒(7速)/15.8秒(8速)

80-100(129-161):2.7秒(4速)/3.8秒(5速)/4.6秒(6速)/6.4秒(7速)/15.8秒(8速)

90-110(145-177):2.8秒(4速)/3.7秒(5速)/5.0秒(6速)/6.5秒(7速)/13.5秒(8速)

100-120(161-193):3.2秒(4速)/4.2秒(5速)/6.0秒(6速)/8.5秒(7速)

110-130(177-209):4.5秒(5速)/6.6秒(6速)

120-140(193-225):4.5秒(5速)/5.1秒(6速)

制動距離

テスト条件:乾燥路面/気温1℃
30-0マイル/時(48km/h):8.4m
50-0マイル/時(64km/h):23.1m
70-0マイル/時(80km/h):45.1m
60-0マイル/時(97km/h)制動時間:2.72秒

ライバルの制動距離

ランボルギーニ・ウルス(2019年)
テスト条件:乾燥路面/気温13℃
00-0マイル/時(48km/h):8.1m
50-0マイル/時(64km/h):21.1m
70-0マイル/時(80km/h):43.3m

各ギアの最高速

1速:69.2km/h(7500rpm)
2速:106.2km/h(7500rpm)
3速:156.1km/h(7500rpm)
4速:215.7km/h(7500rpm)
5速:239.8km/h(6297rpm)
6速:239.8km/h(5016rpm)
7速:239.8km/h(4056rpm)
8速:(公称値):240.0km/h(3255rpm)

8速・70/80マイル/時(113km/h/129km/h):1529rpm/1748rpm

記事に関わった人々

  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    英国編集部ライター
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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