7年ぶりモデルチェンジで走りはどう変わった? 新開発エンジンの実力を測る 新型スイフトに試乗

公開 : 2024.02.02 18:05

ライバルは強敵ぞろい 軽快な走りを武器に、いざ勝負

安全運転支援技術ではドライバーモニタリングシステムの優秀さが光る。センターモニター横のカメラがドライバーの顔を認識し、ちょっと下を向いていたり脇見をしていると、ブザーと表示で「注意」される。事故を未然に防ぐために効果を発揮しそう。

フロントシートはサイドサポートがしっかりしており、ちょっとしたワインディングでもホールド性は良好。リアシートはヘッド&フットスペースとも必要十分ではあるが、シートの座面長が少し短く、大人が座ると少し落ち着かないかもしれない。

センターモニター横のドライバーモニターカメラ。
センターモニター横のドライバーモニターカメラ。    神村聖

さて、新型スイフトのライバルは、トヨタヤリスアクア日産ノートホンダフィットといった顔ぶれが挙げられるが、どう対抗するのか? スタイリングは好みによるだろうから、個人の判断に任せよう。

スイフト最大の長所は重い走行用バッテリーを積まないこともあり、試乗車で950kgとライバルよりかなり軽量に抑えられた車両重量だ。従来型とほとんど変わらないサイズ感も街中では扱いやすく、小回り性にも優れる。

マイルドハイブリッドゆえに、どうしても燃費性能では引けを取るが、キビキビした走りの楽しさは、スイフトならでは。一見ならぬ「一乗」に値する一台だ。

試乗車のスペック

価格:216万7000円(税込 オプションなし)
全長×全幅×全高:3860×1695×11500mm
燃料消費率(WLTC):24.5km/L
駆動方式:前輪駆動
車両重量:950kg
パワートレイン:直列3気筒DOHC 1197cc
使用燃料:ガソリン
最高出力:82ps/5700rpm
最大トルク:11kg-m/4500rpm
モーター最高出力:3.1ps/1100rpm
モーター最大トルク:6.1kg-m/100rpm
ギアボックス:自動無段変速機
タイヤサイズ:185/55R16(フロント)185/55R16(リア)

スズキ・スイフト
スズキスイフト    神村聖

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。
  • 編集

    香野早汰

    Hayata Kono

    1997年東京生まれ。母が仕事の往復で運転するクルマの助手席で幼少期のほとんどを過ごす。クルマ選びの決め手は速さや音よりも造形と乗り心地。それゆえ同世代の理解者に恵まれないのが悩み。2023年、クルマにまつわる仕事を探すも見つからず。思いもしない偶然が重なりAUTOCAR編集部に出会う。翌日に笹本編集長の面接。「明日から来なさい」「え!」。若さと積極性を武器に、日々勉強中。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事