三菱 世界戦略車「エクスパンダー」/「エクスパンダー・クロス」にHEVモデル タイにて初披露
公開 : 2024.02.03 07:05
積極的なEV走行と様々な天候や路面で安全・安心の走行性能を実現する、新開発の7つのドライブモード
新開発の7つのドライブモードでは、EV走行のための2つのモードと、路面状況に応じて最適な走行制御を行う5つのモードが設定された。
EV走行のための2つのドライブモードでは、ドライバーがシチュエーションに応じて積極的にEV走行を選択することが可能だ。エンジンを始動させることなく、駆動用バッテリーからの電力でモーター駆動する「EVプライオリティ」は、環境に優しく、静粛性が高いため、例えば早朝の閑静な住宅街などでも周囲に気兼ねなく走行することができる。
駆動用バッテリーの残量が少なくなっても「チャージ」に切り替えれば、バッテリーに充電することができ、再びEV走行を楽しむことが可能だ。
路面状況に応じて最適な操縦性と駆動力を発揮する5つのドライブモードは、FF方式の2WDをベースとしながら、前輪左右の制動力を制御するアクティブヨーコントロール/前輪のスリップを検知すると駆動力を制御するトラクションコントロール/加速時のモーターやエンジン出力を調整するアクセルレスポンス制御/速度域や路面状況に応じてステアリングの手ごたえを調整するステアリング制御などを統合制御することで、様々な路面状況に対応することが可能となった。
日常走行でのバランスが取れた「ノーマル」/ワインディングロードなどでキビキビとした走りと意のままのハンドリングを実現する「ターマック」/未舗装路で滑りやすさを抑えて安心感のある操縦性を発揮する「グラベル」/ぬかるんだ悪路でも力強い走破性を発揮する「マッド」/大雨などでもタイヤのスリップを抑えて高い安定性を発揮する「ウェット」によって、日常で遭遇する様々な気候や路面状況において、安全・安心な走りを実現すると強調する。
インテリアでは8インチカラー液晶メーターを採用し、スクリーンを広く使ってコンテンツを表示させることで、使いやすさを向上させた。
アクセル操作に連動して「エコ」/「パワー」/「チャージ」状態を示すパワーメーターや、エネルギーフロー/EV走行比率/バッテリー残量など、HEVならではの情報を表示する。
また、ドライブモード切り替え時には、ディスプレイ中央に選択したモードのグラフィックを表示させることで、運転中でも直感的にドライブモードを選びやすいよう配慮され、画面は好みに合わせて、先進的なエンハンスモードと、アナログメーターを模したクラシックモードを選択することができると発表されている。
家族や仲間とのドライブをより快適にする室内空間と、特別感を演出する専用エクステリアアクセント
EV走行を優先させるHEVシステムにより、力強く静かなモータードライブを楽しむことが可能だ。
また、ボディの要所に吸音材や防音材を追加することで、EV走行時だけでなく、加速時や高速走行時などでエンジンが始動した時でも車内の高い静粛性により、ストレスなく会話を楽しめるよう配慮された。
HEVシステムを搭載するにあたって、駆動用バッテリーを前席フロア下に配置することで「エクスパンダー」シリーズの特長である、市街地でも取り回しし易いボディサイズでありながら、3列7名乗車に十分なクラストップレベルの居住空間を維持したという。
さらに、エンジンルームやバッテリー周りの床材を変更し、バッテリー保護のためにフロントサイドメンバーとフロントクロスメンバーで囲うことで、ボディ全体の剛性を向上させるとともに、サスペンションにも専用チューニングを施すことで、優れた操縦安定性と良好な乗り心地を実現したと述べた。
エクステリアにおいては「HEV」バッジをフロントグリルとテールゲート/「ハイブリッドEV」バッジをフロントドアにあしらうとともに、フロント下部/サイドガーニッシュ/リヤバンパー/ホイールにブルーのアクセントカラーを追加。
ボディカラーは、硬質で高輝度かつ鮮明なカラーリングによって電動車らしいクリーンなイメージを与えるホワイトダイヤモンドを新たに設定するとともに、ブレードシルバーメタリック/グラファイトグレーメタリック/ジェットブラックマイカをラインナップし「エクスパンダー・クロス」のHEVモデルではさらにグリーンブロンズメタリックも設定された。