伝説的ラリーカー、ランチア037の「現代版」発売へ 最新レストモッド

公開 : 2024.02.06 06:05  更新 : 2024.02.07 11:35

・ランチア037ストラダーレの最新レストモッドがまもなく登場。
・「誰もが望んでいたグループBカー」としてイタリア企業が開発。
・なつかしいシルエットに現代的な装備と四輪駆動を導入。

「誰もが望んでいたグループBカー」

イタリアのモータースポーツ企業であるキメラ・アウトモビリは、ランチア037ストラダーレを大幅に近代化・アップデートした最新モデル「エボ38(Evo38)」を2月22日に発表する予定だ。

同社はこのモデルについて、「誰もが望んでいたのに、実現しなかったグループBカー」と表現している。四輪駆動の導入など、現代的で強力なドライブトレインが採用されるようだ。

キメラ・アウトモビリのエボ38(予告画像)
キメラ・アウトモビリのエボ38(予告画像)    キメラ・アウトモビリ

公式予告画像では、オリジナルの037ストラダーレに似たシルエットが確認できる。デルタS4を彷彿とさせる円形のデイタイム・ランニング・ライト、2つのグリル開口部、大型のリアスポイラー、空力に最適化されたフロントとリアのウイングが特徴だ。

キメラ・アウトモビリは、「イタリアの卓越した技術を世界にもたらした伝説的なチームの哲学と精神を受け継ぎ、再びその限界を超え、創造性を向上させることを目指した」と述べている。

2021年に登場した先代のエボ37は、2.1L 4気筒ツインターボを搭載し、最高出力500ps、最大トルク51.0kg-mを発生。6速MT、後輪駆動方式を採用し、0-100km/h加速3.0秒を誇った。

新型エボ38の詳細はまだ発表されていないが、四輪駆動の導入もあり、先代を上回るパフォーマンスが期待される。

インテリアは、先代と同様にカーボンファイバーとアルカンターラを多用し、さらに油圧式ハンドブレーキ、アナログ式メーター、4点式レーシングハーネスなど、ラリーカーを彷彿とさせる装備が採用される見込みだ。

価格は不明だが、先代エボ37は約40万6000ポンド(約7600万円)と推定され、受注開始から数か月で完売した。エボ38も同程度の価格になると考えられる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョナサン・ブライス

    Jonathan Bryce

    英国編集部。英グラスゴー大学を卒業後、モータージャーナリストを志しロンドンに移住。2022年からAUTOCARでニュース記事を担当する傍ら、SEO対策やSNSなど幅広い経験を積んでいる。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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