予約は1万6000台以上? レンジローバー初のEV 発売前に「大きな関心」集まる

公開 : 2024.02.06 06:25

・レンジローバー初のEVモデル、正式発表前に1万6000人以上が「関心」表明。
・「これまでで最も静かで洗練されたレンジローバー」とされる電動SUV。
・ブランド伝統の高いオフロード性能と快適性を誇る。

1万6000人以上が「関心」表明

英国の自動車メーカーであるJLR(ジャガーランドローバー)は、新型EVのレンジローバー・エレクトリックで1万6000台以上の「キャンセル待ち」があると発表した。

レンジローバー・エレクトリックは、レンジローバー初のEVであり、2023年12月に優先予約受付を開始した。発売は今年後半を予定しているが、すでに多くの関心が寄せられているようだ。

レンジローバー・エレクトリックの予告画像
レンジローバー・エレクトリックの予告画像    JLR

正式な予約というよりは、興味があることの表明に過ぎないが、JLRのエイドリアン・マーデルCEOは、このモデルに対する「顧客の強い関心に興奮している」と述べた。

JLRのプロダクト・エンジニアリング担当責任者であるトーマス・ミュラー氏は、レンジローバー・エレクトリックは「これまでで最も静かで洗練されたレンジローバー」になるとしている。

内燃エンジン搭載の既存のハイブリッドモデルとはMLAプラットフォームを共通化しており、基本的なデザインや装備は踏襲されるようだ。予告画像では、独自のデザイン要素もいくつか見受けられる。

ブランド伝統のパフォーマンス

仕様の詳細はまだ明らかにされていないが、ミュラー氏はエンジン車と同じ「どこへでも行ける」性能を持ち、他の高級電動SUVを凌ぐ牽引、渡河(最大水深850mm)、全地形対応能力を備えているとした。

2基の電気モーターを搭載し、オフロードでのポテンシャルを高めるトルクベクタリングなどを実装すると予想されている。

レンジローバー・エレクトリックの予告画像
レンジローバー・エレクトリックの予告画像    JLR

JLRは現在、スウェーデンやドバイなどでプロトタイプによる開発テストを行っている。特にアンダーフロア、バッテリーの耐久性、温度ディレーティング(定格値以下での動作)などを検証するという。

生産は、既存モデルとともに英国ソリハルで行われる。当初はサードパーティ製のバッテリーを使用するが、最終的にはJLRの親会社タタが英国で生産予定のバッテリーに切り替えるとされている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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